今から31年前。バブル真っ盛りの頃。一枚の絵がなんと53億円で落札されました。ゴッホの「ひまわり」。大枚はたいて競り落としたのは日本の保険会社。やれ、途方もない無駄遣いだとか、その分保険金を下げろとか、バッシングの嵐が吹き荒れました。
ほどなくバブルはあっけなく弾け散り、多くの日本企業は買い占めた資産を二束三文で手放す羽目に。ところが「ひまわり」だけは守られたのです。今でも新宿の損保ジャパン美術館に行けば、誰でもこの名画を見ることが出来ます。
どうやら「ひまわり」にまつわるドラマはバブルの狂乱というだけではなさそうだ、そう考えたスタッフは当時の資料を徹底的に調べ直しました。その結果、発掘されたのは、53億円を記録したオークションの裏側で展開された凄まじい心理戦。そして、真贋疑惑。さらには疑惑解明の途上で新たに見つかった、ゴッホとゴーギャンの知られざる蜜月の証しでした。というわけで新事実テンコ盛り！ぜひご覧ください。