情熱大陸 「洞窟探検家・吉田勝次篇」

情熱大陸 「洞窟探検家・吉田勝次篇」

 いきなりすみません、吉田さんは「うん◯」の話が大好きです。初対面でも延々とこの話題をしゃべれる、その熱量と技術がすごかった…。それがなぜか?取材を進めるとわかってきました。
 山や海よりも、何かあった時の救助が困難な洞窟。ライトが消えたら、一本しかないロープが切れたら、天井が崩れてきたら…常に洞窟内はそんなこわ〜い妄想とのたたかいです。命、とか、死、みたいなものが頭をよぎることが格段にふえるので、その分、とても疲れます。しかも、自然が作り出したままの地中を、無理してまで前進するので、体力的にもかなりキツい。心も体も疲労困憊。休憩と食事と睡眠で、回復しては前へ進み、また疲労困憊、そして回復。これの繰り返しなのです。
 つまり洞窟探検とは、その道程で「快い」と感じる時間がとても短い。いつも何となく気が張っていて、暗い、怖い、せまい、つらい、から、ネガティブな考えに陥りやすいのです。吉田さんによると、それをリセットするには、まず「食べる」こと。そしてもう一つが、「バカ話」。たぶん、吉田さんは長年の経験から、うん◯の話題はほとんど外さず、どんな人間でもニヤ〜っとさせ「恐怖をリセット」する力があると気づいたのだと思います。だから、彼は表面から受ける印象とは違って、中身は気遣いの人なのです。だから、LINEでしょっちゅう送られてくるうん◯マークも、実は深〜い気遣い・・・なのかしら?  (下口谷 充)
(※「吉」は下が長い「土」に「口」です。)

ディレクター

下口谷 充

撮影

池村 泰貴
山田 英司

洞窟撮影 

松下 剛士

音効 

早船 麻季

構成 

浜田 悠

プロデューサー

福岡 元啓(MBS)  
梛木 泰西
下口谷 充

CP 

越智 暁(MBS)