突然ですが昨年の夏、サラメシは“縁起がいい番組”になったみたいです。
発端は８月アタマに「監督メシ」と銘打って放送したリオ五輪日本代表チームの監督たちを取材したスペシャル版。取材させてもらったディレクター陣はもちろん、ボクも編集室でさんざん見た顔が中継でちらちら映ったりガッツポーズしたり…いつも以上にＴＶ中継を楽しんでいました。が、開幕から数日、ネットでこんな記事が出たんです。
『サラメシで取り上げた競技がメダルラッシュ！？』
日本初のメダル獲得となったカヌー、見事復活を遂げた体操男子の金メダル、二大会連続メダルだった重量挙げ、女子バスケもベスト８進出…と、取材させてもらった競技が軒並み好成績！ＳＮＳでは「サラメシ効果か？」「サラメシジンクス！」「サラメシ強し！」果ては「縁起がいい番組！」みたいに書かれ始めました。もちろん悪い気はしません。
しかしいつの間にかこっちが緊張してきました。ジンクス守んなきゃ…縁起が良くなきゃ…と。何も出来ないのに。卓球女子の三位決定戦なんて、三試合目のダブルス見ていられず、TVの前から逃げて、風呂入っちゃいました。戦ってないし選手の家族でもないのに…。
テレビ屋はアスリートよりだいぶ、プレッシャーに弱いようです。
（松葉直彦）


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