食彩の王国 2017年3月の放送

食彩の王国 2017年3月

薬師丸ひろ子が行く「もてなし宿の食材物語」。映画・舞台・ドラマ・歌番組以外、テレビにはほとんど露出がない薬師丸さんですが、スペシャルに登場します。
今回は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の温泉宿
「島宿 真里」が舞台です。宿の佇まいは、醤油蔵の梁や柱、樽の古材を随所に取り入れたレトロ・モダン。囲炉裏がある母屋は国の登録有形文化財に指定されています。
人気の秘密は、なんといっても宿の主人・眞渡康之さん(52歳)が作る、厳選した島の食材を使った和風創作料理。
小豆島は温暖な気候で、多彩な海の幸、オリーブ栽培や素麺作り、醤油醸造、ごま油製造などが盛んです。
島の民宿に生まれ育った眞渡さんは、遠方からの客人をもてなすために島らしい料理を探求し続けてきました。
江戸時代、大阪城の石垣の巨岩を供給した小豆島には、諸国の石工たちが様々な食文化をもたらしました。
また、第一次大戦後には、北洋で大量に取れるようになった魚を保存するために必要になったあるものなど、食材には歴史が隠されています。
今回、薬師丸さんと共に改めて食材の物語をひも解き、創作料理に挑戦します。
(土橋正道)

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語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ        担当D
#669 3月 4日 新たまねぎ      細村舞衣
#670 3月11日 赤ムツ(ノドグロ) (VIVIA制作)
#671 3月18日 もてなし宿SP小豆島 植田裕久
          ※拡大50分放送 
#672 3月25日 赤貝        (VIVIA制作)

3月のテレビマンユニオン 担当回は・・・ 

#669 『新たまねぎ』
悲しくてやるせなくて眠れない夜は、キッチンでたまねぎを無心で刻む。
とめどなく溢れ出てくる涙をごまかせるから。
「あんた、また泣いてるの?」
母に聞こえてしまっていたようだ。パジャマ姿のまま、心配そうに顔を覗かせる。
「違う。たまねぎ切ってるから」
「嘘つかないの。それ、新たまねぎじゃない」
しまった。間違えて、新たまねぎを買ってしまった。新たまねぎは、辛み成分が弱く、生でも食べられるほど
甘いため、切っても涙は出ないのだ。                                     
“春の訪れを告げる野菜”なんて言われてるけど、今の私には、そんな素敵な言葉も皮肉にしか聞こえない。
うつむきながら、しゃくり上げる私を見て、母は少し微笑んで自室へ戻っていった。
赤くなった目でまな板を見てみれば、そこには山盛りの新たまねぎ。
そう言えば、今朝の番組で、新たまねぎのカレーの作り方をやっていたっけ。簡単に飴色たまねぎができるんだとか。
泣き疲れたら、ちょっと小腹も空いてきて、気づいたら鍋を火にかけていた。
もう少し強くなって、明日からは、新たまねぎを買い置きしよう。ふくれたお腹を気にしながら、決意してみる。
春はもう近いみたいだ。
(鴨下満) 


#670『もてなし宿SP 小豆島』
今回は番組のナレーションを務める薬師丸ひろ子さんが現地に飛び、直にその美味しさの秘密を解き明かす、
「もてなし宿SP」の第3弾スペシャル!放送開始14周年に相応しい特別版でお送り致します。
別れの季節に訪れた、巡り会う食材物語。瀬戸内海に浮かぶ小豆島はまさに食材の宝庫!
そうめん、オリーブ、醤油、佃煮、ごま油の5大産業。
この食材を使い、見事にまとめあげるのが島宿真里の主人・眞渡康之さんです。醤油会席という4種の醤油
で味わう刺身や、オリーブの炊き込みご飯など、ここでしか味わえない絶品料理に仕立てます。
(間宮圭次郎)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプロデューサー

平田早季

ディレクター

前夷里枝
植田裕久
河野あや子
田中由美
細村舞衣
永田暁児
橋本倫
阿部賢実
岸元美江

リサーチ

北口由子

アシスタントディレクター

鴨下満
間宮圭次郎