食彩の王国 2017年4月の放送

食彩の王国 2017年4月

薬師丸ひろ子が行く「もてなし宿の食材物語」。映画・舞台・ドラマ・歌番組以外、テレビにはほとんど露出がない薬師丸さんですが、スペシャルに登場しました。
今回は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の温泉宿
「島宿 真里」が舞台です。宿の佇まいは、醤油蔵の梁や柱、樽の古材を随所に取り入れたレトロ・モダン。囲炉裏がある母屋は国の登録有形文化財に指定されています。
人気の秘密は、なんといっても宿の主人・眞渡康之さん(52歳)が作る、厳選した島の食材を使った和風創作料理。
小豆島は温暖な気候で、多彩な海の幸、オリーブ栽培や素麺作り、醤油醸造、ごま油製造などが盛んです。
島の民宿に生まれ育った眞渡さんは、遠方からの客人をもてなすために島らしい料理を探求し続けてきました。
江戸時代、大阪城の石垣の巨岩を供給した小豆島には、諸国の石工たちが様々な食文化をもたらしました。
また、第一次大戦後には、北洋で大量に取れるようになった魚を保存するために必要になったあるものなど、食材には歴史が隠されています。
今回、薬師丸さんと共に改めて食材の物語をひも解き、創作料理を楽しんでいただきました。
(土橋正道)

番組ホームページはこちら

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ  担当ディレクター 
#673 4月 1日 春の弁当  前夷里枝
#674 4月 8日 たけのこ (VIVIA制作)
#675 4月15日 駿河湾の魚 細村舞衣
#676 4月22日 東京しゃも(VIVIA制作)
#677 4月29日 しらす   橋村知曉

4月のテレビマンユニオン 担当回は・・・ 

#673 春の弁当
まさかこんなことが俺の身に起こるなんて思ってもみなかった。いつもならタカヒコと、ジュースを賭けてゲーセンで勝負している時間に、俺は近所のスーパーにいる。明日は、自分で弁当を作って、持ち寄る「弁当の日」。この前の朝、たまたま見た番組で、同い年の中学生がホイコーロー作ってて、すげぇななんて人ごとみたいに思ってた。自慢じゃないが、俺は過去に3回、ぺヤングにお湯入れる前に、ソースを入れちまったことがある。そんな俺が唐揚げに挑戦するなんて、無謀な話だ。案の定、いきなり壁にぶつかる。ムネ肉とモモ肉ってどう違うんだ。ゲームをし過ぎた俺は、ついに昨日、母ちゃんにスマホを没収された。ググることも、タカヒコにLINEで聞くこともできない。悩んだ挙句、俺はムネ肉を買うことにした。ヤンジャンのグラビアを見た時、太ももよりも胸に目がいくからだ。
野菜売り場で、とうとう一番恐れていたことが起きてしまった。レタスとキャベツを両手に持ち、どっちを千切りにするべきか迷っている姿を、同じクラスのミキに見られてしまったのだ。「頑張ってね」と微笑むミキに、無理やり笑い返しながら、俺の初恋は終わりを告げた。
買い物だけでもこんなに大変なのに、これから料理をすると思うと、先が思いやられて気が重くなる。いつも弁当を作ってくれる母ちゃんのありがたみを痛感した。そう言えば、母ちゃんも唐揚げ好きだったな。ついでに作ってやったら、スマホ返してくれるかもな。俺は、千切り用のレタスの隣りに、ムネ肉をもう一つ入れた。
(鴨下 満)

#675 駿河湾の魚
放送開始14年目、今回の食彩はいつもと一味違います。扱うネタは「深海魚」。水深200m以下に住む深海魚、日本一の富士山を要する静岡県にある駿河湾は水深2500mを誇り、魚の種類はなんと日本の8割とも言われています。そこで水揚げされるのはデンデンにメヒカリ、トロボッチ・・・。あまり馴染みのない魚ばかりですが、厳しい深海で育つ魚は脂分が多く、しっかりとした歯ごたえ。見た目で嫌煙されがちな、この美味しい魚を何とか売り出したいと奮闘する人々のドラマに密着します。
(間宮 圭次郎)

#677 しらす
しらす「ねぇ、ママ」母「なに?」しらす「僕は、本当は誰の子なの?」母「なに言ってるの。ママの子に決まってるじゃない」しらす「でも、サバくんのママの名前はサバだよ。ふぐちゃんのママもふぐだよ。ママの名前は?」母「カタクチイワシよ」しらす「おかしいよ。僕のお母さんはしらすだよ」母「違うのよ、大きくなって名前が変わる魚もいるのよ」しらす「そうなんだ」母「そうよ。イナダちゃんに聞いてみなさい。お母さんは違う名前だから」しらす「そう言えばコイちゃんは、ママの名前が違うって言ってた」母「なんて名前?」しらす「竜だって」母「…そう。お母さんにお会いしたことはあるの?」しらす「うん」母「竜だった?」しらす「ううん、コイだった」母「そう。コイちゃんも、いずれわかる時がくるのよ。あなたも、いろいろなことを知って、立派なカタクチイワシになりなさい」きっと春の海では、こんな会話が繰り広げられているのでしょう。
和歌山のしらす物語、ご期待ください。
(鴨下 満)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプローデュサー

平田早季

ディレクター

前夷里枝
植田裕久
河野あや子    
田中 由美
細村舞衣
橋村知曉
永田暁児  
橋本倫    
阿部賢実   
岸元美江 

リサーチ

北口由子

アシスタントディレクター

鴨下満
間宮圭次郎