テレビマンユニオン リクルート2020 | TV MAN UNION RECRUIT2020
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藤村 恵子

プロデューサー 藤村 恵子

山口大学出身。1990年よりテレビマンユニオンに参加。
MBS「世界ウルルン滞在記」など主にドキュメンタリー系TV番組プロデュースに携わる。映画のプロデュースでは『スクールデイズ』(05年森山未來主演)、『シーサイドモーテル』(10年生田斗真主演)、 『その夜の侍』(12年堺雅人主演)、『福福荘の福ちゃん』(13年大島美幸主演)、『葛城事件』(16年三浦友和主演)など。『その夜の侍』『葛城事件』を監督した赤堀雅秋監督の最新作を現在製作中。


映画を作る、
ということ。

テレビマンユニオンに入って28年。「世界ウルルン滞在記」を始め、ずっとドキュメンタリーと情報番組に携わってきましたが、10年ほど前から、それと並行して映画をプロデュースしています。大学で自主映画に没頭していた訳でもなく、まさか自分が映画を製作する、ましてや、こんなにどっぷりハマってしまうとは全く思っていませんでした。作り始めるまで知りませんでしたが、テレビ番組を作る面白さとは全く別の面白さが映画作りにはあるのです。

テレビ番組が「今」を勝負の場にし、放送されるその時点に向けて制作者が全精力を注ぐのに対し、映画はもっと長いスタンスでじっくり作ります。「今」を切り取るドキドキするような緊迫感こそありませんが、映画には「この作品に共鳴して繰り返し観る人がいるかもしれない」、「自分が死んだ後にもこの作品は残るかもしれない」と思うと、どんな苦労も帳消しになる魔力があるのです。また、配給元や製作委員会の意向があるにはありますが、基本的には、テレビほどの自主規制がなく、監督共々、自分たちが伝えたいことをよりストレートに表現出来る幸せがあります。私にとって、一番に感じる魅力はそこでしょうか。それは実に楽しいものなのです。

ただ、映画は興行ですから、別の意味で非常にシビアです。出資金が回収できないと思われれば、最初から出資してもらえず製作には取り掛かれませんから、脚本、キャスティング、スタッフィングと、魅力的な企画にするために奔走することになります。プロデューサーである自分には、製作資金確保と脚本開発がまずは一番の仕事です。有名な原作だと話は別かもしれませんが、自分の考えでは、監督の資質はもちろん、脚本が面白ければ良いキャストが口説け、面白い脚本と魅力的なキャストが積もれれば、製作費も集まりやすい。そのため、脚本開発に数年費やすこともあるくらいです。大概が0円からのスタートなので、配給会社、ビデオ会社、テレビ局…、出資してくれる可能性があると思えばどこへでも出かけて行って、まだ出来上がってもいない作品への思いを熱く語りまくります。絶対にこれを映画にするぞと思うと、恥ずかしいことなど無くなっていくのが何とも不思議で、学生時代は結構大人しかったのに、と自分でもビックリです。
いざ製作となれば、準備、撮影、仕上げ、公開時の宣伝、映画祭への出品、公開が終わればDVDの発売に向けての作業などなど、やることは山ほどあります。進んでいる時の楽しさは例えようもないですが、悟ったことは、時給換算などしてはいけないということ…。
映画配給会社であれば考え方が違い、宣伝戦略を含め、主に映画をヒットさせることに力を注ぐものだと思いますが、うちのような制作会社だと、映画で儲けるという考え方より、質の高い作品を作ることが一番のモチベーションです。もちろん自主映画ではありませんから、お金を払ってでも観たいと思われるように努力はするのですが、それは観客に迎合するということでもないと思っています。そこは、テレビ制作でも同じかもしれませんが。評価される作品を作って、更に儲けられれば言うことナシですが、まだまだ私にそんな僥倖は訪れません。日々、更なる研鑽が続きます。

やり切って作品が出来上がった時の充実感、そしてそれを観てもらえる時の高揚感は半端なく素晴らしいものです。試写や舞台挨拶の度に何度も作品を観ることになるのですが、これが何度見ても飽きない。まさに親バカの心境です。失敗したなと思うところは「次こそは」と思い、疲弊したとしても「またあの充実感高揚感を味わいたい」と思う。そうしてハマっていくのが映画製作なのだと思います。私の場合は、テレビ制作の現場で修行を積んだことが、映画の製作に大いに役立っていると同時に、自信の糧になっているような気がします。

テレビマンユニオンという会社の良いところは、こういう、現段階ではお金儲けに対して貢献していない(損はさせていないつもりですが)、映画にハマる人間をも許容するところです。むしろ応援してもらえる土壌があります。
私のように、映画をやっているとテレビがやりたくなり、テレビを作っていると映画が恋しくなる、そんな欲張りな者にとって、何の制約もなくテレビと映画の両方をやれる幸せな環境はなかなか他にはありません。映画会社だと、業務命令で自分の趣向に反するやりたくない映画に従事することもありがちですが、例え苦労を背負うことになったとしても、自分の企画する映画だけをやれるのもテレビマンユニオンで良かったと思う所以です。
いつか、この感謝の思いを、映画をヒットさせて恩返ししたいと思う今日この頃なのですが、一体いつになることやら…。まあ、ゆっくりマイペースでやっていこう、そう思っています。


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