ディレクター 冨吉 雅成
1990年「世界ふしぎ発見!」Dデビュー(以後、約100本担当)。
「地球の贈り物」「神々のいたずら」「世界ウルルン滞在記」「NONFIX」「謎解き歳時記」「発見・世界の子育て」「ハイビジョンギャラリー・この素晴らしきモノたち「ダイワハウススペシャル・華麗なるウィーン」「Trails to Tsukiji」など。
現在も国内外を取材する番組で演出担当。
(欲求①)
人間には「遠くのものを見たい、知りたい」という根源的な欲求があります。「遠く」とは“空間”における意味と“時間”における意味の両方です。テレビはその欲求を満たせるものの一つです。テレビを見ることで時空の旅が出来ます。さらに。
(欲求②)
人間には「自分が見聞きしたものを誰かに知らせたい、共感したい」という欲求もあります。テレビ番組の制作という仕事は、その欲求を満足させるのにうってつけの仕事です。僕はこれまで30年近く、地球上の大地や海や空を見てきました。そして世界の国や民族の歴史や文化を学び、自分が感じたり考えたりしたことを皆にも共感して欲しくて、番組を作ってきました。今も空間と時間を旅することを心から楽しんでいます。
ところが!…
僕自身は未だに(欲求②)を満足させたことがありません!いつも「満足したい!」と思っていますが叶いません。奮闘努力の毎日です。悩んで、辛いこともしばしばです。そうして30年が過ぎました。
でも!…
それは楽しい毎日です。「いつか、必ず!」と思い続けていることが楽しいのです。そんな「欲求を満たすことに貪欲であることを楽しめる人」にとって番組制作の仕事は最適なのです。あれを見たい!あれを食べたい!あれを知りたい!あれを教えたい!あの人に会いたい!いつまでも、どこまでも、貪欲であり続け、でもいつか必ず満足したい!と思い続けられる人を僕たちは待っています。来たれ!貪欲人間!!