大型ドキュメンタリードラマ 全4回 「開拓者たち」 第二回
第二回 逃避行
ハツたちは史郎をリーダーにして西へと逃げる。ほとんどが女子供と老人、ソ連軍や中国人の襲撃を避けながら、昼は林のなかで休み、夜歩き続けた。しかし食べ物はなくなり、子供たちは次々と餓死する。途中河を渡るとき、吾平ら老人たちは、足手まといになると、河辺にとどまり、史郎たちを先に行かせる。ハツと一緒に千振に来た鶴子の地区は、村に残って守ることを決めるが、しだいに追い詰められ、戦陣訓を掲げるリーダーの指示で集団自決をする。鶴子も毒を飲んだが、直前、長男盛英だけをひそかに生かす。国境線で戦っていた速男たちは、戦後シベリアに抑留された。憲兵隊にいた金次たちもシベリアへ送られていく。病院にいた富枝は、共産党軍によって留用され、行軍をしながら前線の野戦病院を転々とする日々を送ることになる。
ハツや史郎は、ようやく方正という場所の避難所にたどりつくが、そこで待っていたのは、厳寒の長い冬だった。寒さと飢えでさらに多くの命が奪われていった。ハツの次女、恵子もなくなるが、ハツはぐっと涙をこらえる。
出演
阿部ハツ役 満島ひかり(みつしまひかり)
阿部史郎役 石田卓也(いしだ たくや)
阿部金次役 綾野剛(あやの ごう)
阿部富枝役 山下リオ(やました りお)
主題歌
竹内まりや「いのちの歌」
音楽
菅野祐悟
音楽
菅野祐悟