大型ドキュメンタリードラマ 全4回 「開拓者たち」 第三回
第三回 帰国
ハツや史郎は長春への移動を命じられ、そこで千振のリーダーだった吉崎と再会する。ソ連軍倉庫から盗んだ大豆で納豆づくりをはじめて、ようやくなんとか飯が食える収入を得る。ある日、路上で、親や兄弟を失い呆然とする恵子と出会い、ハツは、亡くした娘と同じ名前のこの少女を引き取ることにする。金次たちは戦犯として中国撫順の戦犯管理所に移送された。富枝は、戦乱のなかで兵士たちの看護を続け、中国人たちの信頼も得ていく。そして、日本語のできる下士官の徐に心を寄せるようになる。
昭和21年、ハツや史郎たちがようやく帰国できることになった。しかし、故郷は相変わらず貧しく、冷たかった。吉崎のリーダーシップのもと、千振開拓団のメンバーは栃木県那須に新たな開拓の地を求め、共同生活をしながら、笹や切り株におおわれた土地の開墾に取り組んでいく。貧しい暮らしが続いたが、ハツに引き取られた恵子は、史郎が語る牧場の夢に心ひかれていく。苦しい生活が続くなか、シベリアに抑留されていた兵士が帰国する。しかしハツが知ったのは悲しい知らせだった。
出演
阿部ハツ役 満島ひかり(みつしまひかり)
阿部史郎役 石田卓也(いしだ たくや)
阿部金次役 綾野剛(あやの ごう)
阿部富枝役 山下リオ(やました りお)
主題歌
竹内まりや「いのちの歌」
音楽
菅野祐悟
音楽
菅野祐悟