大型ドキュメンタリードラマ 全4回 「開拓者たち」 第四回
第四回 夢
那須では、土壌が悪く、なかなか野菜やいもが育たず、史郎たちは途方にくれた。ようやく牛が飼えるようになり、小さな規模だが、牧畜が始まり、早朝から夜遅くまで牛の世話と開墾にあけくれる日々が続いていく。金次は、戦犯管理所で、史郎の友達だった春岐と再会する。春岐は人民解放軍に入り下士官となっていた。検察官の取調べが始まると、金次は自分が犯した罪の深さに恐れおののく。春岐は、まず認めることだと諭し、史郎はついに皆の前で自分の罪を告白し、不起訴処分で帰国が認められる。一方富枝は、徐と恋におちるが、上官に見つかって厳しく追及され、徐と別れることを強いられた。徐は朝鮮戦争の最前線へと赴く。やがて富枝は帰国を認められるが、朝鮮戦争後、徐と再会、中国で二人で暮らすことを決意する。
史郎たちの農場はようやく軌道に乗り、史郎も自分の恵子に対する気持ちに気づき、二人は結婚する。質素な式で、ハツは戦前から戦後への開拓の日々を振り返る。
そして・・・