新世代が解く!ニッポンのジレンマ 2015年1月 ニッポンの大転換2015
今年も「ニッポンのジレンマ」新春SPの季節がやってきました。早いもので元日夜の大討論だけで4回目。年頭の風物詩になりつつあるーーと言ったらちょっと言い過ぎでしょうか?
初回から関わる者として、大討論を作る時に考えていることが2つほどあります。1つ目は、初回の“熱狂”を如何に超えるか。
初回は当時の社会状況とも相まって収録がアツかったのを覚えています。さらに、放送中に出演者がTwitterで内容を補完するツイートをしたり、番組のn次創作がネット上に生まれたり、と様々な可能性も感じた回でした。
あれから3年。世の中では、政権が交代し、株価が上がり、ブラック企業が注目を集め、物事を“さとった”若者が増えたなどと言われ、スタジオ観覧の人たちも「デモが生きがい」と熱く語っていたのが「デモで世の中が変わるとは思えない」と静かにつぶやくようになりました。たった数年でこんなに雰囲気が変わるんだと思いつつ、そんな彼らを、そして番組を見てくれる人をどう“熱狂”させ、出演者と繋いで新しい化学反応を起こすか。そんな場作りを今回も考えていたりします。
もう1つは、兵庫の田舎の友達に「なんや、東京の若い人だけの話やんけ」と言われないようにすること。ついついネットの最新の取り組みや“意識の高い”人を取り上げ、その言説だけでニッポンの全てを語ったようになりがちなのですが…。それだけでなく“歴史を経た”普遍的な言葉も大切に。実は、これが一番大変かも、といつも思っています。
何はともあれ、今回の討論も結論は出ないと思います。それでも、一瀉千里の論客たちの言葉を、お正月の家族の話の種にしていただければ幸いです。
(谷本庄平)
ゲストパネラー
◆稲垣あゆみ 82年生まれ/LINE株式会社 LINE企画チーム マネージャー
◆猪子寿之 77年生まれ/ウルトラテクノロジスト集団 千-ムラボ代表
◆五野井郁夫 79年生まれ/高千穂大学経営学部准教授・国際基督教大学社会科学研究所研究員
◆先崎彰容 75年生まれ/日本思想研究者・東日本国際大学教授
◆ドミニク・チェン 81年生まれ/起業家 研究者
◆仲 暁子 84年生まれ/ウォンテッドリー株式会社CEO
◆北条かや 86年生まれ/ライター
◆堀口美奈 90年生まれ/早稲田大学政治経済学部卒業
日本語トルコ語・英語・スペイン語・中国語の5か国語を話すマルチリンガル
◆村上裕一 84年生まれ/批評家・株式会社梵天代表
◆三浦瑠麗 80年生まれ/国際政治学者・東京大学・日本学術振興会特別研究員・青山学院大学兼任講師
(Lully Miura)
◆安田洋祐 80年生まれ/経済学者
MC
◆古市 憲寿 85年生まれ/社会学者
◆青井 実 81年生まれ/NHKアナウンサー
◆中村 慶子 81年生まれ/NHKアナウンサー
ディレクター
アシスタントディレクター
黒川優珠
制作プロデューサー
今野英一郎