ある日本映画史~長門裕之と津川雅彦の場合
再放送
2018年12月29日(土)18:00~18:59
企画の発端が、我ながら奇妙であった。
長門裕之さんが生前撮りだめていた8mmフィルムが段ボール25箱分、約1000リールあった。そのリストを見ると単なるホーム・ムービーではなく、映画・テレビ・舞台の仕事場を克明に記録するものだった。この映像記録への情熱を、何とか紹介できないかと思った時にふと浮かんだのが「ある日本映画史」というタイトル。彼は映画の父・マキノ省三の孫であることを強く意識していたからだ。長門・津川兄弟は「名子役」時代から、時代を象徴する「スター」へ、やがて「演技派」へと進化する。それを「縦糸」に、兄弟が激しいライバル意識をぶつけあう愛憎劇を「横糸」に、二つを織りなすことで「俳優稼業」の業を浮き彫りにしたい。
なお、この企画が拡張を続け『24時間まるごと ある日本映画史』が編成された。
(浦谷年良)
P&D
浦谷年良
アシスタントディレクター
黒住聡丈
中嶋旭洋
撮影
対馬ヒロミ
宝輪弘行
VE
橋本昌樹
音効
山崎恵美