めざせ!2020年のオリンピアン/パラリンピアン 2015年10月「体育の日SP」
オリンピアンのスタッフは暑苦しい。
「泣けたぜ」ディレクターから短いLINEがはいった。去年から追っていた体操のネクストエイジがインターハイで優勝したという。中学で全国制覇したものの高校で伸び悩み、ライバルに先を越され悩んでいたその選手。放送後も連絡をとり続け、見守ったからこその感慨があったに違いない。首にまいた汗拭きタオルで涙をぬぐうディレクターの姿を想像してちょっと笑った。
「本当にスゴイです!!!!!」やけにビックリマークの多いメールがADからきた。女子サッカーのネクストエイジが国際大会で3点奪取し、将来のなでしこを引っ張るかもしれないその才能に興奮して、思わずビックリマーク祭りになったようだ。
取材したネクストエイジが活躍することほど取材者冥利につきることはない。だが、スポーツの世界は非情だ。
決勝に残るのは確実と言われたネクストエイジが、故障で試合出場を断念した。残念な報告に、プロデューサーがこんなメールを返した。「我々にできることは、成長を見守ることだけです。よい時ばかり取り上げる都合の良い取材者とならないこともこの番組スタッフの大事な使命です。」
いい時も悪い時も見守り続けるのは簡単ではないが、だからこそ撮れるものもある。インターハイ特集はこんな言葉で締められていた。「夢の舞台まで、道のりが平坦でないことは分かっている。だからこそ、ただ前を見つめて走り続ける。」前へ、前へと進むネクストエイジ達を追いかけるには、このくらい暑苦しくてちょうどいい。2015年も折り返し地点。後半戦もより暑苦しく、スタッフ一同 汗も涙もダクダクでがんばります。
(岡 瑠里子)
2015年10月の放送(テレビマンユニオン担当回)
☆「体育の日SP」 初回放送 NHK総合 10月12日(月・祝)19:30~20:43
10月12日、体育の日にあわせて放送するスペシャル版。テーマは「伝説 × 最強」。オリンピアンの中でも「伝説」と呼ばれる海外・国内の大物達が、「最強」の若手アスリートと ぶつかります。
先日引退したばかりの五輪三連覇のレジェンド・オブ・レジェンド、柔道・野村忠宏さんが指名したのは、リオも目指す最強高校生の阿部一二三選手。「自分を超え、五輪四連覇を果たせるのはあいつだけだ」と引退直後の思いを伝授します。
海外からはバドミントン界で唯一五輪と世界選手権両方で金メダルを獲得し、殿堂入りしたタウフィック・ヒダヤット選手が来日。彼に憧れてやまない奈良岡巧大選手を多彩な技で翻弄します。
スタジオにもレジェンド達が勢揃い。海外からは、あの伝説のアスリートが登場!?乞うご期待!
再放送のお知らせ
「末續慎吾が自らの目で新星発掘!」総合テレビ 10月4日(日)17:30~17:55
「サッカー前園復活!?未来のエースに喝!」総合テレビ 10月11日(日)16:10~16:35