Direct Talk 2025年3月 リティ・パン/映画監督、マユンキキ/アーティスト
世界各地・各分野のリーダーや先駆け的な存在の人物に、”単刀直入”かつ”深く”語ってもらう15分のインタビュー番組。
NHK WORLD-JAPANで月~金デイリーで放送している。全編英語放送。
今月の放送
A Genocide Survivor Confronts Memories: Rithy Panh / Film Director
リティ・パン/映画監督
放送日時 2025年3月13日(木)10:15~10:30 / 14:15~14:30 / 20:40~20:55、3月14日(金)1:15~1:30 ※日本時間
2023年12月、フランスのリベラシオン紙にて世界中の映画監督が連名で、イスラエルへの停戦及び民間人の殺害の停止、人道支援と人質解放のための人道回廊の設置を求める声明を発表した。ここに名を連ねた一人が、カンボジアを代表する映画監督Panh Rithy(リティ・パン)だ。
リティは、「記憶を紡ぐ」をテーマに、自身がポルポト率いるクメール・ルージュの迫害によって家族・友人を失い、その時代を生き抜いた記憶を作品にし、世界に発信している。
2024年カンヌ映画祭で初公開された 最新作「Meeting with Pol Pot」は、クメール・ルージュのプロパガンダとして企画された取材旅行へ参加したフランス人ジャーナリストの視点で描かれたもので、今年のアカデミー賞最優秀国際長編映画賞のカンボジア代表に選出された。
リティの映画が注目を集める理由の一つが、先人の血が染み込んだ土から作った人形によって物語が進行するという演出法だ。大地に宿る霊魂、万物に魂があると考える精霊信仰をカンボジアの人々は古くから持っている。2000年代に初来日たリティは、それが日本のアニミズムに近いものだと感じ、日本に関心を寄せることとなり、原爆被害者へのインタビューを行うなど、作品作りに影響を与えた。
人類が犯してきた数々の過ち、それはどこでも起こり得るものだとリティは断言する。そして必ずそこから立ち上がることができるとも言い切る。戦争が続く今、我々に何ができるのか、リティに平和への想いを聞く。
【スタッフ】P:宮崎和子 D:藤原綾子
【出演者】出演/リティ・パン ナレーター/ステュウット・ヴァーナム-アットキン
Various Circumstances: Mayunkiki / Artist
マユンキキ/アーティスト
放送日時 2025年3月20日(木)10:15~10:30 / 14:15~14:30 / 20:40~20:55、3月21日(金)1:15~1:30 ※日本時間
マユンキキは、現代において、アイヌとしての自分が日々経験する様々なことを、アートの形で表現するアーティスト。オーストラリアやイギリスで作品を発表するなど国内外で活躍。2025年の国際芸術祭「あいち」への参加も決定している。マユンキキから見えている世界とは?
【スタッフ】P&D:梛木泰西 P:津田環 國分禎雄 D:篠原利恵 編集D:藤原綾子
【出演者】 出演/マユンキキ 廣瀬拓音 ナレーター/ステュウット・ヴァーナム-アットキン
※この番組は放送後、NHKワールドJAPANのサイトでネット配信されます。