Zero Waste Life 2022年9月

Zero Waste Life 2022年9月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組

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この番組の音楽は、全てこの番組コンセプトに合わせて作曲されたオリジナル曲。
作曲者は笠松泰洋さん。是枝監督の「ワンダフルライフ」や蜷川幸雄演出舞台などを美しい旋律で彩ってきました。番組開始2年目のこの春には、さらに多彩な楽曲を新たに届けてくれました。この調べに導かれて番組は生み出されています。
三田豊

今月の放送

英語版 ナレーション ガイ・ペリマン

9月2日(金)前10:45~11:00ほか 
#29 Altar Accessories  仏壇アクセサリー  
故人や先祖を偲ぶための仏壇。伝統技術が結集した工芸品だが、生活様式の変化に伴い需要が減っている。仏壇職人の中澤幸広さんは廃棄が決まった仏壇から装飾を取り外し、金箔を貼ったり漆を塗ったりしてアクセサリーに作り替えている。ビーズや金具を取り付けるのは家族の仕事だ。伝統技術と家族の力が、廃棄される仏壇に第二の命を吹き込む。

9月9日(金)前10:45~11:00ほか
♯18 Scrap Car to Tough Bag   廃棄車で作る最強バッグ(再放送)
日本では自動車が年間300万台以上、廃車になっている。自動車解体業を営む上村正則さんは、シートベルトとエアバッグを棄てずに有効活用したいと考えた。この2つは頑強に作られているため、経年劣化がほとんど見られないからだ。上村さんは複数のシートベルトをつなぎ合わせ、それにエアバッグを組み合わせることで、アウトドアに最適な「最強のバッグ」を作り上げた。

9月16日(金)前10:45~11:00ほか 
♯19 More than Mom’s Hand-me-down ママの服を子ども服に(再放送)
李叡(リ・ルイ)さんの裁縫教室では、大人の服を子供服へリメイクする方法を学ぶことができる。生徒の多くは子育て中のママ。気に入っているけれどサイズが合わなくなった服や、着なくなったけれど愛着があって処分できない服……。ゴミになりかけていたママたちの服が、可愛い子供服に変身。環境にも家庭にも優しいこの教室は、いつもママと子供たちの笑い声が絶えない。

9月23日(金)前10:45~11:00ほか 
#20  Back in Black 黒く染めてまた着よう(再放送)
染色職人の井澤剛史さんが去年から始めたサービスがある。それは「着古された服を黒く染める」というもの。服がどんなに傷んでいても、汚れていても、真っ黒にしてしまえば気にならない。それどころか、まるで新品のようにさえ見えるのだ。ゴミ箱行きになるはずだった服を「黒い新品」に変身させるこのアイデアは話題となり、いま黒染めは3か月待ちになっている。

9月30日(金)前10:45~11:00ほか 
#21 Folk House: The Beauty of Age 島根再生古民家・冬篇 古きを温めて美しきを知る(再放送)
江戸時代の佇まいが残る町で暮らす松場登美さんは、古民家を再生した宿を営む。庭の小道に敷かれているのは、捨てられた煉瓦。洗面台は、割れた甕を再利用したもの。冬になると、宿の軒先には日本伝統の保存食、干した野菜や果物が吊るされ、その風景にも風情がある。ものを捨てることなく大切にし、丁寧に暮らす・・・そんな松場さんの美意識が、宿全体を包みこんでいる。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

<日本語版放送のお知らせ>
「浅草おみくじ和紙」
9月27日(火)12:00~12:15 NHK BS1
D:小林陽子 語り:矢部華恵

音楽

笠松泰洋

音響効果

岡林亜実

ディレクター

三本松晃(#29)
渡辺裕太(#18)
伊藤メグミ(#19)
岡崎ひかり(#20)
浅野直広(#21)

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潘志揚

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊