Zero Waste Life 2022年12月

Zero Waste Life 2022年12月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組

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この秋に晴れてDデビューするのが、中国・洛陽出身の潘志揚(パン・ジーアン)。番組開始以来ADとして、制作を底支えしてきてくれました。おおらかで大陸的なムードを醸す彼がロケ現場にいるとスタッフみんなが和む、という人徳の持ち主です。初演出の青森の廃棄スケボーが転生する物語は、11月に完成予定。見てください!
三田豊

今月の放送

英語版 ナレーション ガイ・ペリマン

12月2日(金)前10:45~11:00ほか
♯25 Folk House 2: The Gift of Spring 島根再生古民家 春来りなば 夢遠からじ(再放送)
島根の松場登美さんが200年以上前の武家屋敷を生まれ変わらせた古民家宿。宿泊客に春の訪れを感じてもらうため、松場さんは筍を振る舞ったり、花を廃品の乳母車に生けたりなど、様々な趣向を凝らす。楽しみながらモノを大切にすること──それが松場さんの考える、本当の豊かな暮らしだ。

12月9日(金)前10:45~11:00ほか
#26 Retro Panes to the Future 神戸 レトロガラスを次世代へ(再放送)
20世紀の日本で流行した、「菊」や「桜」など様々な模様が刻まれた型板ガラス。神戸の古舘嘉一さんは、棄てられることの多くなってしまった型板ガラスを、元々の模様をいかしたお皿に生まれ変わらせている。忘れ去られようとしていた魅力が、古舘さんの手によって次世代へと広がっていく。

12月16日(金)前10:45~11:00ほか
#27 Tent, Trash, Fashion! 廃棄テントがファッションに(再放送)
テントは近年のアウトドアブームで需要が増えているが、展示品になったものや破損したものなどは廃棄処分にせざるをえない。デザイナーの森由美さんは廃棄テントの生地から、バッグやジャケットを生み出してきた。テントならではの耐久性を利用しつつ、もともとのデザインをいかしてファッショナブルに仕上げるなど、創作を楽しんでいる。

12月23日(金)前10:45~11:00ほか 
#34 Clean Beaches, Cleaner Plates 海のゴミが絶品料理に
観光地・鎌倉にはやっかいなゴミ問題がある。それは海から浜辺に打ち上げられる大量の海藻。放置すると悪臭を放つため処分しなければいけないが、料理研究家の矢㙒ふき子さんがユニークな利用法を思いついた。拾い集めた海藻を乾燥させ、細かくして豚の餌にする。海藻を食べた豚の肉は柔らかく、うま味成分も豊富になるという。餌作りの工程には地元の障がい者や老人ホームに暮らす高齢者が関わっており、矢㙒さんのプロジェクトを支えている。

12月30日(金)前10:45~11:00ほか 
#29 Altar Accessories  仏壇アクセサリー  
故人や先祖を偲ぶための仏壇。伝統技術が結集した工芸品だが、生活様式の変化に伴い需要が減っている。仏壇職人の中澤幸広さんは廃棄が決まった仏壇から装飾を取り外し、金箔を貼ったり漆を塗ったりしてアクセサリーに作り替えている。ビーズや金具を取り付けるのは家族の仕事だ。伝統技術と家族の力が、廃棄される仏壇に第二の命を吹き込む。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

<日本語版放送のおしらせ> 語り:矢部華恵
NHK BS1 12月21日(水)12:00〜12:15
#3 おもちゃドクター 再放送 
(D岡崎光曜 P琢磨修一 GP三田豊

音楽

笠松泰洋

音響効果

岡林亜実

ディレクター

浅野直広(#25)
首藤凜(#26)
オースミユーカ(#27)
間宮圭次郎(#34)
三本松晃(#29)

AD

潘志揚
中島誠人(#34)

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊