Zero Waste Life 2024年8月
日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。
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「Zero Waste Life」の SP番組「Folk House Inn: Four Seasons ~古民家宿の四季を見つめて~ 」(D 浅野直広) が制作されました。レギュラー枠で冬・春・夏・秋と1年をかけて紹介した、島根で古民家宿を営む松場登美さんのあらゆるモノを慈しむ暮らしのエッセンスを、49分にまとめあげました。なんといっても、松場さんの珠玉の言葉の数々が、胸にズンと響いてきます。
このSP番組は、レギュラー回を含め、ネット・YouTubeにていつでも見られますヨ。
(三田豊)
今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか
8月2日
♯34 Clean Beaches, Cleaner Plates 海のゴミが絶品料理に ※再放送(D間宮圭次郎)
観光地・鎌倉にはやっかいなゴミ問題がある。それは海から浜辺に打ち上げられる大量の海藻。放置すると悪臭を放つため処分しなければいけないが、料理研究家の矢㙒ふき子さんがユニークな利用法を思いついた。拾い集めた海藻を乾燥させ、細かくして豚の餌にする。海藻を食べた豚の肉は柔らかく、うま味成分も豊富になるという。餌作りの工程には地元の障がい者や老人ホームに暮らす高齢者が関わっており、矢㙒さんのプロジェクトを支えている。
8月9日
#63 Sea Trash Jams 海洋ごみで音楽を ※再放送(D瀋志揚)
バンドTrashTribeを率いる大表史明さん。海岸に漂着したゴミから楽器を作ってきた。釣り糸や流木から弦楽器を、ペットボトルから打楽器を。その優しい音色は幅広い年齢層から人気だ。
8月16日
♯35 Stuffed Animal Hospital ぬいぐるみ病院 ※再放送(D渡辺裕太)
長年生活を共にしたぬいぐるみ・・・ボロボロの姿と向き合い続けるのは辛いが、思い入れがあるので新品に買い替えたくはない。 そんなニーズに応えるべく、箱崎菜摘美さんは東京・神田にぬいぐるみ専門病院をオープンした。破損部分を繊細な技術で修復し、中の綿を1グラムの誤差もないように詰め替える。ぬいぐるみは依頼者にとっては家族──人間同然だ。箱崎さんのぬいぐるみ病院には今日も世界中から入院希望者がやってくる。
8月23日
♯36 Denim Daruma デニム達磨 ※再放送(D瀋志揚)
プロのスケートボード選手だった清水葵さんは、引退後にアーティストになることを決意。自分らしい創作とは何か──考えを巡らせる中、ふと目にとまったのが、練習で穿いていたジーンズ。デニムには魅力的なグラデーションがあるし、傷んだ部分を味わい深さと捉える文化がある。モノづくりの素材として完璧だと確信した。そして今、清水さんがデニムで作っているのは日本で縁起物の象徴とされる達磨。お客さんから穿けなくなったジーンズを受け取り、その生地を細かく切り貼りしていく。元のジーンズの特徴をいかして作ることで、その達磨はお客さんにとって二度と手放せない宝物になる。
8月30日
♯64 Zero Waste Café 捨てないカフェ (D渡辺裕太)
「一切廃棄しない」にこだわり、それを生活で体現している中島デコさん。切り盛りするカフェでも訪れるお客さんに野菜の皮や葉っぱまで余すことなくふるまい、料理を通じて命の大切さを伝えている。
※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。
※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
リンクはこちら(外部サイト)
NHK BSでも放送があります。英語版 毎週金曜 午前4:30~4:45
8月 2日 休止
8月 9日 休止
8月16日 #46 農作物ファッション (D鴨下満)※再放送
8月23日 #47 生き続ける自転車パーツ(D鴨下満)※再放送
8月30日 #48 古道具に命を与えて (D寺田昂平)※再放送
音楽
笠松泰洋
ナレーション
ガイ・ペリマン
音響効果
岡林亜実
ディレクター
間宮圭次郎
鴨下満
寺田昂平
瀋志揚
渡辺裕太
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小栁希美