週刊ブックレビュー 2012年2月の放送分
<テレビマンユニオン担当回>
2月4日(948号)
2月25日(951号)
昨年この誌面に、電子出版・電子書籍の現況をレポートしました。あの時点での最新情報はほぼ網羅したつもりです。でも、どうなんでしょう? 電車の中でiPadなどで読書している人をどれだけ見かけますか? 岩波文庫が新刊の一部を電子化するという話題を聞きましたが、昨年騒がれた程には電子本、あまり普及していない実感を持ちます。電子本の魅力のひとつは、紙の本より安いことです。ただ内田樹さんによると「安ければそっちを買う」という消費者は未成熟な消費者とのこと。自分のお金で本を買おうとする消費者が成熟した消費者の最たるものだとすれば、単に安いということだけでは商品価値になりにくいのかも。難しいんでしょうね、出版の事情は。
(市川 陽)
2月4日放送分(#948)
司 会 室井滋
<特集>
中村文則 『王国』 (河出書房新書)
<書評ゲスト・オススメの一冊>
福岡伸一(生物学者)
『フェルメールとスピノザ<永遠>の公式』 ジャン=クレ・マルタン著/杉村昌明訳 (以文社)
桜庭一樹(作家)
『怪物はささやく』 パトリック・ネス著/シヴォーン・ダウド原案/池田真紀子訳(あすなろ書房)
野崎歓(翻訳家)
『恋愛書簡術 古今東西の文豪に学ぶテクニック講座』 中条省平著(中央公論社)
2月25日放送分(#951)
司 会 室井滋
<特集>
白石一文 『幻影の星』 (文藝春秋)
<書評ゲスト・オススメの一冊>
佐藤良明(アメリカ文学者)
『地上の飯_皿めぐり航海記』中村和恵著 (平凡社)
小池昌代(詩人・作家)
『わが告白』 岡井隆著(新潮社)
風間トオル(俳優)
『マジメとフマジメの間』 岡本喜八著(ちくま文庫)
P
市川陽
D
伏谷毅彦
高木昇
宇都浩一郎
AP
宮崎和子
FD
東可奈子
AD
林泰斗