ノンフィクションW たてものがたり フランク・ロイド・ライト
アメリカ東部の田舎に、滝の上に建つ不思議な家がある。「落水荘」と呼ばれ、アメリカで最もモダンな住宅に選ばれたこの家を設計したのは20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライト。日本でも旧帝国ホテルの設計で知られる彼は、この家を北斎や広重の浮世絵をヒントに作ったという。生涯で800もの作品を残したライトだが、実は、アメリカ以外で作品を残したのは日本だけ。ライトと日本のつながりを紐解くと、そこには知られざる彼の暗黒時代が見えてくる。50代から60代にかけ、20年間でたった5件の依頼しかなかった彼が、なぜ晩年に復活し巨匠と呼ばれるまでになったのか? その転機となった作品もまた、日本にあったのです。名作たてものが語るたてものがたりとは—
(萩原篤)
プロデューサー&ディレクター
萩原篤
撮影
笠井知彰
構成
山名宏和
リサーチ
大川恵子
AD
東可奈子