世界ふしぎ発見! 2013年3月~4月
4月以降、「世界ふしぎ発見!」は、さらに進化することになるでしょう。前回大塚Pが書きましたように、逆風は、進化を促します。3月2日放送の「ガラパゴス」で少し触れましたが、ガラパゴスがどうして進化を象徴する島になったのか? ダーウィン以後、ダーウィンの論理を実際に具体化する研究が続けられてきました。そのことが「フィンチの嘴」というすぐれた著作に克明に記されています。それによると、ガラパゴスの近海でエルニーニョとラニーニャが発生します。そのため、ガラパゴスは、激しい気候変動をもろに受ける場所なのです。2年として同じ気候が続くことはないそうです。そういう過酷な環境だからこそ、そこに生きるフィンチもゾウガメもイグアナもどんどん進化していくのだそうです。そしてダーウィンも思ってもみなかったことですが、目の前で進化が起って行く様子が観察できるのです。そういう意味では、世界でもやはり稀な場所。実は、そういう環境が、テレビで言えば、今の土曜日の21時という時間帯じゃないでしょうか。だからこそ、「世界ふしぎ発見!」は、そこで生きていく限り進化を要請されます。既に、2月放送の枠大「長寿の村の遺伝子の秘密」が、その試みの一つ。そして3月16日放送のもう一本の枠大「アジアのセカンドライフ」でも、試みは続けられます。それを踏まえて、取材もスタジオも4月以降の更なる進化にご期待いただきたいと思います。
(岩垣 保)
司会 草野仁
レギュラー回答者 黒柳徹子 野々村真
アシスタント 出水麻衣(TBSアナウンサー)