シリーズ世界遺産100 2011年6月 「ガーナ」
この番組の尺は、きっかり5分。
限られた時間で語られる場所の物語は、少しだけ世界をのぞく事ができる「窓」みたいなものかもしれません。海外旅行はおろか1泊2日の温泉旅行さえ夢のまた夢・・・なんていう現代人には、その窓から見える風景はひと時の休息にもなるでしょう。ただ、その風景は何といっても「世界遺産」。皇帝が 命を賭して築いたお城あり、あらゆるお経を集めた仏教の聖地あり、忌わしき奴隷貿易の拠点あり・・・一つの時代を形作った先人の思いに魅せられたなら、その「窓」は壮大な人類史の「扉」へと早変わりします。数百年、数千年前の人の記憶に思いを馳せる、至高の5分。ちょっとだけ手を休めて、そんな窓をのぞいてみるのも悪くはないと思いませんか。(宇田川正博)