新・13の顔を持つ男 その1 伊丹十三「父と子の物語」
BSに進出する日本映画専門チャンネルの目玉企画が伊丹映画連続放映となり、それを彩る特番で『13の顔を持つ男』の先を行きたいという難しい注文が来た。で、次男・池内万平さんを通して「父の顔」を描くという企画が成立した。
「父と子」といえば、伊丹万作と十三という先代の関係も二段重ねされる。阪妻主演の名作『無法松の一生』を万作が書いたのは昭和18年、十三は小学4年生だったという。34年後、テレビでこの映画を見た十三は、突然悟った。「この映画は父の私に宛てた手紙であったのだ!」と。気が弱く意志も弱い息子に、男らしさを、勇気を教えるのが無法松だった。
さて、13歳で父を亡くした少年が、父親的なもの、つまり物事の正しいやり方やあるべき姿、世の中の原理原則を希求した結果が、伊丹さんのエッセイや映画となったと言えるかも知れない。祖父から父へ、父から子へ、何が伝えられたのか。二代に亘る「父と子」の物語、興味は尽きない。
(浦谷年良)
放送日
3月 3日(土) 14:30~
3月 3日(土) 25:10~
3月10日(土) 25:00~
3月17日(土) 25:10~
3月24日(土) 25:00~
3月31日(土) 13:00~
【再放送】
4月 7日(土) 25:12~
4月14日(土) 25:11~
4月21日(土) 25:12~
4月28日(土) 25:11~
【2013年3月 1~4 一挙再放送】
3月17日(日) 12:30~
3月27日(日) 21:00~
※追加撮影を加えた特別篇として放送いたします。
P&D
浦谷年良