「脳は、厚さ数ミリの見開き大の新聞紙を、グシャグシャっと丸めたようなもの」ある脳科学者はそうたとえ、複雑で難解なことをパッとイメージさせました。中野さんも、わかりやすい脳科学的視点が評判になっている方です。
東大で学んだ女性科学者というと、論理的で、私情をはさまず、メガネをきりり、面と向かうとなぜか見透かされている心地…そんな機械みたいな冷たいイメージを持ってしまいそうですが、彼女はそもそも「視力2・5」でメガネいらず、とっても意外な「温かさと皮膚感覚」を持ち合わせています。
例えば、おいしいものを前に●●、カラオケでは▲▲、雨の日も××…。賢女才媛とはガラリ変わった彼女の素顔をみれば、先入観は吹きとび、スカッと霧が晴れる気分で、「ヒトの生きている意味」を考えさせてくれるんじゃないか…取材をすすめ、彼女にとっての一番の疑問を掘り下げたいと思っています。それは、「私とは何者か？」。それが彼女の学びの原点でもあるそうです。
（下口谷　充）