黒柳徹子のコドモノクニ 2015年8月放送分
この番組が目指すことは、ただひとつ。
それは、未来を生きる子どもたちのために大切なことを伝え、引き継いでいくことです。
家族、友だち、故郷、自然、平和…。
私たちは子どもたちに、どんな夢を届けることが出来るのでしょうか?
もう一度、ニッポンという国の輝かしい未来のために、私たちは本当に大切なものを、子どもたちに手渡したいと考えています。
そのキッカケとなるのは、大正から昭和にかけて子どもたちのために創られた、伝説の絵雑誌「コドモノクニ」。そこには当時の超一流の画家や詩人、作曲家がこぞって作品を寄せました。藤田嗣治、東山魁夷、竹久夢二、野口雨情、北原白秋、西条八十、中山晋平…。綺羅星のごとき芸術家たちが、子供たちのために本気になって描いた世界があります。
黒柳さんが毎回、その芸術家たちを番組冒頭で紹介。「コドモノクニ」執筆者たちの人生を、今をときめく著名人やアーティストが辿ります。同時に、子どもたちと本気で向き合い、新たな“21世紀の「コドモノクニ」”を作りあげる番組です。ロケの最後に絵や詩、短歌やエッセイなど、子供や未来へのメッセージを残して頂きます。
テレビマンユニオン担当回
大正モダニズムを描いた画家・岡本帰一
8月26日(水)放送予定
大正から昭和初期にかけて活躍した童画家・岡本帰一(おかもと・きいち)。帰一は、創刊の年から9年間にわたり絵雑誌『コドモノクニ』の絵画主任を務め、ビジュアル面を先導、およそ500作品を残した。帰一が描くのは、生き生きと遊ぶ愛らしい子どもの姿。当代一の人気を誇った彼の絵の特徴は、そこに「古きよき大正」が息づいていること。おしゃれな洋服、セルロイドのおもちゃなど、西欧の子ども文化がどっと押し寄せたこの時代。帰一は、絵の中にそれらを頻繁に登場させ、読者の憧れを誘った。
かつては本格的な洋画家を志し、黒田清輝の下で岸田劉生らと競った帰一。童画の仕事を始めてからも、洋画家への思いを断ち切れずにいたという。そんな帰一の気持ちを変えたのが、長男の誕生だった。“我が子に恥じなき生活”を誓い、その思いを童画の中に込めた。童画家としての活動はわずか15年という短い期間だったが、いわさきちひろなど後世の童画家に与えた影響は大きい。
大正モダニズムを描いた画家・岡本帰一の世界をたどるのは、漫画家の黒鉄ヒロシさん。黒鉄さんの目に、帰一の絵はどう映るのだろうか。
ナビゲーター 黒柳徹子
出演 黒鉄ヒロシ(漫画家)
BS朝日番組HPはこちら。
絵雑誌『コドモノクニ』の魅力や世界観を楽しめる公式HP もオープンしました!
参加芸術家たちの紹介や充実の原画ギャラリーも。
2015年8月のラインナップ
8月26日 大正モダニズムを描いた画家・岡本帰一
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生尾典之
AP
日髙正吾
AP
日髙正吾