「任俠(おとこ)の教科書」
かつて銀幕には任俠(おとこ)がいた。
そして、その任俠の生き様から俠気(おとこぎ)を学び、人生を学んだ人たちがいた。
任俠映画は、人生の教科書だった。
「東映任俠映画」各主演俳優についての10分番組 全6篇を放送。各回とも1か月間のリピート放送。
#1 菅原文太 6月15日(月)22:50~23:00 ほか 1か月間のリピート放送
#2 藤純子 7月 4日(土)23:25~23:35 ほか 1か月間のリピート放送
#3 高倉健 8月 1日(土)23:30~23:40 ほか 1か月間のリピート放送
#4 梅宮辰夫 9月 5日(土)23:15~23:25 ほか 1か月間のリピート放送
#5 鶴田浩二 10月3日(土)20:55~21:05 ほか 1か月間のリピート放送
#6 松方弘樹 11月4日(水)8:20~8:30 ほか 1か月間のリピート放送
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映画はオールジャンルでたくさん観る方なので、昔から自宅には映画ソフトが所狭しと並んでいます。すぐに取り出せるよう、国別、時代別、監督別と、わかりやすく分類しています。
ある時、俠気(おとこぎ)順に並び替えようと思い立ったことがあります。任俠映画やノワールがトップにくる、という意味ではありません。監督の俠気の大きさ順に並べようという企画です。(本当にヒマですね。)
アメリカだとフラーにアルドリッチ、ドン・シーゲルは間違いなく上位だな、ファレリー兄弟も上の方…ヨーロッパはファスビンダーがトップ、続くのはラングかな…シャブロルはどの辺に入れようか…日本は相米、清順、小津も意外と俠気があるから上、成瀬は好きだけど下にしよう…マカロニだとレオーネよりはコルブッチだよな…などと呟きながら並べるのは、とても楽しい時間でした。(本当にバカですね。)
その作業も終盤に差し掛かった頃、はたと並べる手を止めました。ところで「俠気(おとこぎ)」って何だろう?
結局、トップを飾った監督は加藤泰。僕にとっての「俠気」は、「寡黙な優しさ」でした。
(浅野直広)