BS歴史館 2011年11月放送分
※テレビマンユニオン担当回
#21 11月10日 美しく悲しい女の戦い~王妃たちの朝鮮王朝~
#22 11月17日 テレジアとアントワネット 親子の往復書簡
#24 11月24日 放射能とキュリー夫人の時代
「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カーはこう記した。
目まぐるしく変貌する現代社会。政治、経済、文化、ミクロなレベルでは家族、男と女・・・。急速に展開するグローバル化やボーダレス化は、時計の針を猛スピードで進め、現代を生きる私たちはどこに立っているかさえわからなくなる。この時代をどう生き抜けばいいのか・・・明快な答えはない。
しかしひとたび、過去に眼を転じれば、時代時代にまさしく目まぐるしく変わる事象にリアルタイムで向き合い、悩み、格闘した先人たちの等身大の「歴史」がある。
美しく悲しい女の戦い~王妃たちの朝鮮王朝~
11月10日(木) 放送予定
閑話休題『母は偉大なり』
三ヶ月前、引っ越しをしたんです。その際一週間ほど母が手伝いにきてくれました。そして引っ越しも一段落。つい先日。ティッシュペーパーを使い切り、新しいのに交換しようとした時のことでした。
昔と比べてティッシュペーパーの箱ってだいぶんと薄くなったじゃないですか。でも昔に買った『ティッシュペーパーの箱を入れる飾り箱(なんて言うんですかねこれ)』は、昔のティッシュペーパーのサイズに合わせてあるからぶかぶかなんです。ぶかぶかなんですが支障はないのでそのまま使ってたんです。で、先日取り替えようとした⋯。ぶかぶかじゃないんです。あれれ⋯。不思議に思ったらなんと、上げ底がされていたんです。ダック引っ越しセンターのダンボールを器用に切り取り折りたたみ、ぶかぶかじゃないように調節⋯。
おもわず舌をまく、母の偉大さでした。
(佐野達也)
演出 佐野達也
リサーチ 冨田紀子
AD 中村市子
撮影 水野宏重
テレジアとアントワネット 親子の往復書簡
11月17日(木) 放送予定
山口百恵の歌う名曲「秋桜」を思い浮かべて欲しい。
明日嫁いでいく”娘”と人生の先輩である”母”。
母の愛は祝福、心配、そして寂しさへと移ろいながら空中に飛散し、そして娘を包み込む・・・。
わずか14歳でフランス王家に嫁いだマリー・アントワネットと彼女を送り出した母、名門ハプスブルク家において女帝と呼ばれたマリア・テレジアの間にこのような思いの受け渡しはあったのだろうか?
政略結婚によって勢力を拡大していったハプスブルク家の当主テレジアは当然娘アントワネットも政治の駒として扱う。しかし一方で、テレジア自身は初恋の人と恋愛結婚を遂げ女性としての幸せも手に入れていたのだ。
娘アントワネットの中で微かに芽生える不平感。母テレジアが押し殺し続けた罪悪感。
今も残る二人のやりとりを収めた手紙、その行間には女性同士だからこその複雑な心模様が見え隠れする。
(加山隆大)
演出 加山隆大
リサーチ 西川アンナ
AD 黒住聡丈
撮影 市川元樹
AP
五鬼助洋美
P
制作統括
菊池正浩(NEP)
鳥谷部寛巳(NEP)
森博明(NHK)
上田真理子(NHK)