BS歴史館 2012年9月放送分
「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カーはこう記した。
目まぐるしく変貌する現代社会。政治、経済、文化、ミクロなレベルでは家族、男と女・・・。急速に展開するグローバル化やボーダレス化は、時計の針を猛スピードで進め、現代を生きる私たちはどこに立っているかさえわからなくなる。この時代をどう生き抜けばいいのか・・・明快な答えはない。
しかしひとたび、過去に眼を転じれば、時代時代にまさしく目まぐるしく変わる事象にリアルタイムで向き合い、悩み、格闘した先人たちの等身大の「歴史」がある。
2012年9月13日(木)放送
シリーズ 戦国武将・決断のとき(1)関ヶ原の合戦 「家康・最後に勝つ男の条件」
ディレクター 坂田能成
AD 麻生耕平
リサーチ 高村敬一
好きな戦国武将、第1位!天才肌の、織田信長!
農民から天下人へ!地元人気は今も健在、豊臣秀吉!
そして、江戸幕府、初代将軍!徳川家康!
・・・どうした?なぜか人気がない。
260年続く天下太平の世の礎を作った家康。実績としては、他の2人と比べても、遜色なし。
なのに、この不人気ぶりは一体何故。
それは、家康の思考回路にあるという。「勝つためにどうするか?」は微塵も考えず、“まだ、優勢じゃないから、私は出陣しない”とか、「負けたらどうしよう」が全ての思考の根本。なるほど。それは、人気が出ないはず…と思いつつ、むしろここまでのネガティブ思考で、江戸幕府というとてつもない結果を出した家康。こんなご時世の今、これがこれからの必勝パターンかも。
(五鬼助洋美)
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AP
五鬼助洋美
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山崎美生
制作統括
村山淳(NHK)
菊池正浩(NEP)
谷口雅一(NEP)