BS歴史館 2012年10月放送分

BS歴史館 2012年10月放送分

「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カーはこう記した。
目まぐるしく変貌する現代社会。政治、経済、文化、ミクロなレベルでは家族、男と女・・・。急速に展開するグローバル化やボーダレス化は、時計の針を猛スピードで進め、現代を生きる私たちはどこに立っているかさえわからなくなる。この時代をどう生き抜けばいいのか・・・明快な答えはない。
しかしひとたび、過去に眼を転じれば、時代時代にまさしく目まぐるしく変わる事象にリアルタイムで向き合い、悩み、格闘した先人たちの等身大の「歴史」がある。

2012年10月4日(木)放送

伊能忠敬 “日本”を知らしめた男

ディレクター 上野関一朗
AD     小山 慎介
リサーチ   山森みゆき

  

幼い頃、長い棒を見つけると、私はそれを地面に立て「覗いてー」と姉に言う。姉は少し離れたところから、右手で筒を作って覗く振りをしてみせる。母は、私たちを見て「なにしてんの?」とあきれていた。町中で測量をする人たちを見て、それが測量とは知らずに、1人が棒を立てて、もう1人がそれを覗くというのが、子供心には何とも滑稽で、長い棒を手に入れると、それをせずにはいられなかった。そんな子供の心をつかんでやまない、測量!
測量の神様、伊能忠敬は、歩数から距離を出し、その分の方位を記録。短い距離とその方向をひたすらつなぎ合わせるという、「それ、誤差、大丈夫?!」な手法を、ひたすら続けた。そんな凡人の心配事は他所に、完成した大日本沿海興地全図は、幕府仰天のなんとも見事な精度。
今も昔も、そんな測量士に釘付けです。
(五鬼助洋美)

AP

五鬼助洋美

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山崎美生

制作統括

村山淳(NHK)
菊池正浩(NEP)
谷口雅一(NEP)