BS歴史館 2014年3月の放送
テレビマンユニオン担当回
3月6日(木)20:00~20:59
反逆者か?英雄か? 日本の海賊・知られざる真実
ディレクター 上野関一朗/琢磨修一
リサーチ 山森みゆき
「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カーはこう記した。
目まぐるしく変貌する現代社会。政治、経済、文化、ミクロなレベルでは家族、男と女・・・。急速に展開するグローバル化やボーダレス化は、時計の針を猛スピードで進め、現代を生きる私たちはどこに立っているかさえわからなくなる。この時代をどう生き抜けばいいのか・・・明快な答えはない。
しかしひとたび、過去に眼を転じれば、時代時代にまさしく目まぐるしく変わる事象にリアルタイムで向き合い、悩み、格闘した先人たちの等身大の「歴史」がある。
“ラッキー7”とか言うけれど、7に幸運を感じた事は、正直無い。むしろ、6の方が、2でも3でも割れるし、倍の12にしたら4でも割れるし、この6の使い勝手の良さ、むしろラッキーナンバーっぽいとさえ思う。でも、伝統的に“七草粥”とか、俳句の“五七五”とか“週7日”とか“北斗七星”とか・・「7」がちょっと脚光を浴びている感は、否めない。でもやっぱり、数字としては、カタブツ感のある7。しかも、7×7なんか、まさかの49。49って。。すっきりしない、不安な心地の数。なんだろう、50に一歩届かない、49。そんな数、どこで使うのか?!と思っていた。
さて、ある日、AとBを比べたとき、その2つが70%同じだったとする。この2つは7割同じ。3割が異なる。となると、感覚的に“AとBは大体同じ”と言ってしまう。(「A≒B」と書いたりなんかして。)それでもって、新たにCを登場させて、BとCを比べたら、また70%同じだったとき、“BとCは大体同じ”と、また言ってしまう。結果、“AとBが大体同じで、BとCが大体同じ!じゃあ、AとBとCは大体同じ。”とか言いたくなるところ。でも、AとBが70%同じで、BとCが70%同じということは、AとCが同じだという割合は、(70%×70%で)49%!ということは、51%が違う。半分以上違う!んん、となるとAとCは、もはや別モノ。・・・49の存在価値、とてもある!7の使い勝手、すごい良い!といいつつ、あ、そもそも“≒”を2回以上続けて使ったらダメだったなと思い出したり、部分的な整合性だけで話を展開させるというタブーを無視しすぎたなとも思ったり。その部分的整合性で、日本の太平洋戦争の拡大は免れなかったわけで、論理展開のタブー破りが歴史をも動かした訳でした。
最後になりましたが、3年前に始まった「BS歴史館」、この3月で最終回を迎えます。番組に関わっていただきました、全てのみなさま、本当にありがとうございました。
(五鬼助洋美)