思いつきで「初めてのサラメシ」なる企画をやってみました。初めて…つまり4月1日に新社会人となった若者たちが、”働くオトナ”になって最初に食べるランチの様子を、可能な限り集めてみたいという目論みです。映画監督リドリー・スコットがプロデューサーを務め、YouTubeを使ったソーシャルムービー「Life in a day」をモチーフに、たくさんの新社会人たちに協力に仰ぎ、4月1日の”人生初のサラメシ”を、スマートフォンで自分撮りしてもらったんです。
やってはみたもののスタッフ一同、どうなることかとかなり冷や冷やでしたが、杞憂でした。取材スタッフがいなくても、カメラマンが撮らなくても、誰もかれもみんな美味しそうだし楽しそうだし…。
音が割れてたり水平がとれてなかったりピントが中々合わない素材には、ちょっと恥ずかしくなるくらい真っ直ぐで気持ち良い時間が流れていました。思いつきや先の読めない冒険の大事さに、改めて気づかされたサラメシは、3年目に突入しました。
（松葉直彦）