人を描くのに、手間ひまかけた密着映像も雄弁ですが、それ以上に〝時の流れとはこんなにも雄弁なのか！〟とこの秋、改めて思いました。
先月、勤労感謝の日、朝８時１５分から、「朝からサラメシ！スペシャル」という番組を作ったのを機に、かつて番組で取材した方々の「その後」を追ってみたんです。
サラメシを見て一目惚れしたという女性と結婚した人。サラメシで紹介した「ランチ絵日記」をきっかけに作家デビューを果たした人。わずか３、４年でこうも人生は変わるのか！？翻って、テレビで取材すること、つまりテレビとの出会いは、誰かの人生に影響を与えてしまうんだ…と改めて気づかされました。
時にテレビは、暴力にも凶器にもなると教えられてきましたが、まさか自分たちの番組が、出会いや出世や夢を叶える手伝いをしていたなんて、思いもよりませんでした。
〝取材させてもらう責任〟を、今一度考え直せた勤労感謝の日でした。
（松葉直彦）


NHKサラメシ あの人が愛した昼めしの店
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