食彩の王国 2012年9月
ヘルシー志向の世の中で、世界中で愛されている日本食。外国の人たちも、上手に箸を使うようになりました。箸を使えるというのが、ひとつのステータスでもあるんです。へえ、とか、あはは、とか思った人はいませんか?笑ってばかりはいられません。逆に、日本の若者は箸の持ち方がおぼつかなくなっているのですから。
かつては、箸の上げ下げひとつで人柄がわかるといわれるほど、箸の使い方に厳しい暮らしがありました。お猪口に小豆や大豆を入れて、それを箸先で摘まんで別のお猪口に入れるという訓練もありました。小さくて丸くて滑りやすくて固い豆、塗箸も滑るので結構な集中力が必要です。箸先で切る、開く、まとめる、など、箸は指の延長のように重宝に使えるものです。
練習すれば誰にでもできますし、毎食のことですから心がけ次第ですぐに上達します。そうすれば、魚の骨の周りの一番美味しいところも食べられますし、豆腐のように崩れやすいものも大丈夫。いままで残していたところに、実は栄養も旨みも詰まっているのです。隅々まで食べて食材を生かし切れば、健康にもいい。「食彩の王国」は上手に箸を使うように、食材の来た道をどこまでもたどります。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
9月のテレビマンユニオン担当回は・・・
≪ケチャップ≫
みんな大好きな「ケチャップ」が主役。
オムライスに、ナポリタン、チキンライス、日本の洋食には欠かせません。
国産のケチャップが初めて作られた港町ヨコハマ。ここから、日本の洋食文化が花開きました。
時を同じくして、ケチャップが日本に輸入されるようになり、いち早く目をつけたのが海軍でした。体作りのために取り入れられたメニューの1つがチキンライス。チキンライスの元祖は海軍に あったのです。
洋食としてのイメージが強いケチャップですが、なんと和食に合うんです。
うま味を加える出汁がわりとして、また、魚や肉をケチャップで洗うと、臭みが飛ぶんです。
今からでも使いたくなる裏ワザがたくさん!私たちをトリコにしてきたケチャップ物語をお送りします。
リコピンをたくさんとったから、今年の夏は肌荒れを気にせずにいられるかも。。。
( 二階堂 茜 )
≪かぼちゃ(南瓜)≫
「カンボジア」と10回言ってみましょう。カンボジア、カンボジア・・・カボジヤ、カボチャ!
「カボチャ」と聞こえてきませんか?
実はカボチャは、カンボジアから室町時代に伝わりました。
カンボジアから伝わったのでいつしかカボチャと呼ばれるようになったのです。江戸時代には、こんな言葉が生まれました。「芝居・こんにゃく・芋・タコ・南瓜」
江戸時代の女性の好物ベスト5がこの五つ。甘くて、ホクホクの南瓜(かぼちゃ)は、昔から女性の大好物だったのです。でも、どうして、カボチャは、今も昔も女性に人気なのでしょう?
甘~いものには、目がない女性たち。カボチャに惹かれる秘密に迫ります。
( 室谷 有美)
≪クルマエビ≫
「クルマエビ」は、数多くあるエビの中で、漁業資源の1つとして古来より、私たちの生活を支えてきました。名前の通り、車輪に似た大振りの身は火を通すことでプリプリの歯ごたえに!
また、クルマエビは、その優雅な色彩と甘美な味わいから、海の幸のうちでも最高級の料理の
一つに数えられています。
私たちの食生活を彩ってくれたクルマエビの歴史を紐解きます。
私は、一番美味しく食べられるのは天ぷらだと思うけど、食べられるといいな・・・
( 二階堂 茜)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#441 9月 1日 : ケチャップ D岡瑠璃子
#442 9月 8日 : 放牧豚 ※Vivia
#443 9月 15日 : かぼちゃ D吉田夕日
#444 9月 22日 : ごま ※Vivia
#445 9月 29日 : 車えび D井口奈美
P
土橋正道
制作P
那須恭子
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二階堂茜