食彩の王国 2012年11月
ヘルシー志向の世の中で、世界中で愛されている日本食。外国の人たちも、上手に箸を使うようになりました。箸を使えるというのが、ひとつのステータスでもあるんです。へえ、とか、あはは、とか思った人はいませんか?笑ってばかりはいられません。逆に、日本の若者は箸の持ち方がおぼつかなくなっているのですから。
かつては、箸の上げ下げひとつで人柄がわかるといわれるほど、箸の使い方に厳しい暮らしがありました。お猪口に小豆や大豆を入れて、それを箸先で摘まんで別のお猪口に入れるという訓練もありました。小さくて丸くて滑りやすくて固い豆、塗箸も滑るので結構な集中力が必要です。箸先で切る、開く、まとめる、など、箸は指の延長のように重宝に使えるものです。
練習すれば誰にでもできますし、毎食のことですから心がけ次第ですぐに上達します。そうすれば、魚の骨の周りの一番美味しいところも食べられますし、豆腐のように崩れやすいものも大丈夫。いままで残していたところに、実は栄養も旨みも詰まっているのです。隅々まで食べて食材を生かし切れば、健康にもいい。「食彩の王国」は上手に箸を使うように、食材の来た道をどこまでもたどります。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
11月のテレビマンユニオン担当回は・・・
≪津軽そば≫
青森で幻の「津軽そば」を発見!津軽そばは、そば粉と大豆で作る特別なそば。
津軽そばは手繰るだけじゃないです。米が取れにくかったこの地域では、そば粉を主食代わりにしてきました。鍋に入れれば、水団のように、丸めて焼けば、団子のようにそばを楽しめます。
実は「津軽そば」は、近年復活したものでした。亡き父が残した思いを引き継ぐため、津軽そばを復活させようと、多くの壁にぶつかりながらも夫婦二人三脚で歩んできた道がありました。また、地元のそば粉をイタリアンにも。パスタやクレープにも大変身!!
体も心も温まる「津軽そば」の物語をお送りします。
(二階堂茜)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#450 11月 3日 : 里芋 ※Vivia
#451 11月10日 : 津軽そば D田中 徹
#452 11月17日 : 甲州ぶどう ※Vivia
#453 11月24日 : オリーブオイル ※Vivia
P
土橋正道
制作P
那須恭子
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二階堂茜