食彩の王国 2013年3月
通勤電車で、熱心にスマホの画面とにらめっこしている人々。画面を指でなぞったり、とんとんしたり、気にしてるわけじゃないけど気になるからしょうがない。つい最近まで、イヤホンから漏れてくる音楽のカシャカシャいう音に感情が毛羽立っていたのに、車内でなにか食べるのもあたりまえ、化粧も念入りになったし、床に座り込む学生もいる。そこを自分だけの空間だと思って憚らないのだろう。
下車すれば、スマホを前にかざしてずんずん進んでくるからあぶない。その幼児性と、手のひらに最先端のメディアを操っている危うさに愕然とする。ああ、と彼らを見送って、誰に向かって何を言えばいいのかと呆然としてしまう。
そう言えば、ホームでこうもり傘を振り回すゴルフ親父も、ところ構わず漫画を読み耽る連中も淘汰された。そう思えば、これも一過性のものなのか。
ところで、情報とはなにか。テレビジョンは一方的に発信する側だ。受け取る側が欲するもの以外は、情報にはなり得ない。たまたま見た時にしっかり捉まえて、見続けさせて、後で「ああ、得したかも・・・」と思わせるものを、丁寧に作り続けるしかないのだね。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
3月のテレビマンユニオン担当回は・・・
≪ マヨネーズ ≫
母なるソース「マヨネーズ」が主役です。
マヨネーズは「卵、油、酢」から出来ているので、とっても使い勝手のいい調味料なんです。
そんな便利なマヨネーズを使って、料理愛好家平野レミさんにとっておきの裏ワザを教えてもらいました。
マヨネーズの歴史を塗り替えた「松田のマヨネーズ」。
実は松田のマヨネーズはマヨネーズと認められないという事件が起こりました。それは、原料に規格外のはちみつを使っていたから・・・。松田さんの戦いがマヨネーズの新しいレシピを切り開きます。
フランス料理でマヨネーズは、ソースの素として、愛されています。アレンジの効くマヨネーズソースが、魚にも肉にも合うんです。献立に迷ったら、マヨネーズで料理してみませんか?
(二階堂茜)
≪ カサゴ ≫
カサゴは、長崎では暮らしの糧として大切にされてきました。深海でとれる赤いカサゴがブランド指定されているほど人気の魚なんです。結納やハレの日には欠かせません。カサゴの虜になった「アクアパッツァ」の日高さんに、カサゴのイタリア料理を見せていただきます。魚好きな私だけど、カサゴって今まで食べたことがなかったかも・・・。
(二階堂茜)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#466 3月 2日 : 烏骨鶏 ※Vivia
#467 3月 9日 : マヨネーズ 吉田夕日
#468 3月16日 : サザエ ※Vivia
#469 3月23日 : カサゴ 三田香織
#470 3月30日 : 江戸甘味噌 ※Vivia
P
土橋正道
D
三田香織
室谷有美
吉田夕日
植田裕久
阿部賢実
田中 徹
橋本 倫 ほか
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二階堂茜