食彩の王国 2013年7月放送分

食彩の王国 2013年7月放送分

最近、永六輔さんと「遠くへ行きたい」の新作の打ち合わせをした。昭和8年生まれの永さんは、今年80歳。パーキンソン病や前立腺癌と闘病中で、車椅子で移動しているが、その姿のまま番組を作りたいと意欲的だ。今できる表現や、今しかできない表現に前向きなところが素晴らしい。永さんは打ち合わせの最後に、
「つちはしさん、おもしろくて楽しくて、ちょっと教養があって、気品のあるものにしましょう」と言った。
 テレビマンユニオンの番組作りのコンセプトは、たった一つ、「おもしろくてためになる!」ということだ。「食彩の王国」も、実はその精神で貫かれてきた。そして、食材をめぐる歴史的なドラマや、食材から見える家族の愛情、人生のあやが隠し味になっている。言わば「日本人は何を食べてきたか」を読み解くということなのだが、おもしろく見続けて、いいものを見たなという読後感が残るように努力している。さあ、そこでだ。永さんに突き付けられた「気品のあるものにしましょう」という一言。気品とは、いつのまにか身に付くものだというところが悩ましい。10年目からこの先に向けての課題ができた。
 (土橋正道)




語り

薬師丸ひろ子

7月のテレビマンユニオン 担当回は・・・

≪にんにく≫
 にんにくといえば・・・疲労回復、免疫力アップ、美肌効果など健康食材の代表!
日本一のにんにくの町・青森県田子町で出会った佐野房さん。地元のにんにくを広めたいと、アイディアレシピは150種類も!にんにくの美味しい食べ方「再発見」、にんにくが苦手な人でもにんにくの美味しいさ「新発見」です。
スペイン料理に惚れ込んで、スペインに通うこと130回以上。気がついたらにんにくの中にいたというスペイン料理研究家のおおつきちひろさん。スペインの家庭では、にんにくは常備菜なんです。みじん切りに、スライスに、さらには、すりつぶして、料理に合わせた変幻自在の使い方を教えてもらいました。
結婚を機に、台湾から日本に来た後藤ウィニーさん。台湾にもにんにくはありますが、義母から、夫が大好きなにんにく料理を教わりました。料理は好きな人のため、大切な家族にために作るの。自分の料理で喜んでもらったら嬉しい!そんな思いから作る、愛情たっぷりのにんにく料理とは!?
 にんにくに支えられ、にんにくが人生を変えた、女たちの繁盛記をお送りします。
にんにくパワーってすごい!過酷なロケだったのにもかかわらず、スタッフがみんな元気だったのは、にんにくおかげだったのかも・・・そして、それ以上に、パワフルに毎日を送っている取材先のみなさんからパワーをもらいました。 
(二階堂 茜)

≪うに≫
 うにを最初に食べようとした人ってどんな人なんでしょう? といつも思います。だって、あんなトゲトゲの物体、食べられるって知らなけれエイリアンとか、まっくろくろすけ海バージョンとかにしか見えません。しかし、一口食べたらふわっと広がる甘さとコク! 子供のころに食べず嫌いだったけれど、うにだけは食べなくても怒られなかった訳がようやくわかりました。
 今回はうにの中でも、特にコクがあるといわれる壱岐のアカウニを取材します。そして、今、話題のリアル「あまちゃん」にも出会います。そういえば本家あまちゃんではそろそろあの、清純派大女優が登場するそうです。食材だけではなくいろいろおいしい回になりそうです。お楽しみに!
(徳丸あす香)

放送予定

OA日           テーマ        担 当

#484  7月 6日  : トウモロコシ    ※VIVIA
#485  7月13日  : にんにく      田中由美        
#486  7月20日  : オクラ       ※VIVIA  
#487  7月27日  : うに        三田香織

土橋正道

三田香織  
吉田夕日
田中由美
植田裕久
下高呂佳子

リサーチ

北口由子

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二階堂茜
徳丸あす香