食彩の王国 2014年3月
「久しぶりにウサギが獲れたぞ!」という山暮らしの達人Tの声を聞いて、乗鞍高原へ行ってきた。「クマが獲れた時に食いに来るのはわかるが、ウサギが獲れたくらいで食べに来るんだから好きなもんだ」と嬉しそうだった。本当に旨いものとは、その時そこに行かないと食べられないものだ。野ウサギの小腸は細くて長く、竹串にらせん状に巻き付けて炙って食べると最高。ほんのり効いた塩味で、柔らかいのにこりこりとした食感があって脂の野性味がたまらない。肉はぶつ切りにして、大根と一緒に味噌煮にする。骨から肉を齧り取ってたべるのだが、歯ごたえがあって肉の旨味がしっかりと舌に伝わる奥深い味わい。食べた後の骨で、もう一度出汁を取って煮物を作りしゃぶり尽くす。この旨味をなんと表現したらいいんだろう。幸せを感じる味わいとでも言うのだろうか。さて、みなさんにとって旨いものってなんですか。「食彩の王国」は、日本の津々浦々の食文化を紐解き続けます。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
3月のテレビマンユニオン担当回は・・・
#517 桜肉 「熊本の宝物 100万馬力のスタミナ源 桜肉」
~咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る~
桜の季節には少し早いけど、今回の主役は「桜肉」、そう、馬肉です。
イタリアンでも大活躍な馬肉は、女性にもモテモテ。カワイイ顔して、淡白ながら深い味わい。
ヒレ肉やタン、レバーも生のまま、塩コショウとオリーブオイルでカルパッチョに・・・。
やばい本当に旨い! 今春は「咲いた桜に」馬をつないで、花見でもしてみたい。
(佐藤洋紀)
#519 もやし 「シャキシャキ!栄養満点 萌える生命 もやし物語」
MOれつにYAすいSHIょくざい、もやしが主役です!
年中破格の安値で販売される、庶民的な食材もやし。
ところが新宿の伊勢丹には、行列ができる1袋550円の高級もやしがあります。
青森県大鰐町の温泉で育つ、「大鰐温泉もやし」です。人気の秘密はシャキシャキとした独特の歯触りと、全長30センチを超えるその長さ!発芽してからわずか1週間。隙間なく支え合い、真っ直ぐに育つことで日本一の長さに成長します。もやしっ子、侮り難し・・・!
(前夷 里枝)
#521 春キャベツ 「銚子の潮風が育てる シャキッと甘い春キャベツ」
春の足音が近づく畑に青々と育った「春キャベツ」が主役です。
万能野菜で、食卓には欠かせないキャベツは一年中あるものの、春キャベツは、葉がみずみずしく、柔らかく、甘いのが魅力的!
主婦から一流の料理人までを虜にする「春キャベツ」の物語をお届けします。
(二階堂茜)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#517 3月 1日 : 桜肉 三田香織
#518 3月 8日 : 飯蛸 ※VIVIA
#519 3月15日 : もやし 植田裕久
#520 3月22日 : 蛤 ※VIVIA
#521 3月29日 : 春キャベツ 吉田夕日
プロデューサー
土橋正道
ディレクター
三田香織
吉田夕日
田中由美
下高呂佳子
植田裕久
徳丸あす香
リサーチ
北口由子
AD
二階堂 茜
徳丸あす香
前夷里枝
佐藤洋紀