食彩の王国 2014年6月
40㎝前後の大きなアジを15本ほど釣った。場所は東京湾口剣崎沖水深50mあたり。マダイを狙ったのだが、マダイは姿を見せず。アジの群れを魚探で見つけ、それを追いながら釣ったのだ。さすがに40㎝ともなれば、アジはよく引く。さらに、場所を変えてマダイを狙ったが不発で、代わりにこれまた40㎝ほどのメジナが5~6枚釣れた。メジナは力が強く、水面近くまで暴れるので終いには腕が痛くなった。これを釣り人は勲章だと思うのだ。さて、どうするか?海辺の友人・知人にほとんど配って、家にはメジナ一枚とアジ2本を持って帰った。魚好きの子供たちに声を掛けて家に呼び、新鮮な魚で一杯やることにした。メジナは青黒いタイのような魚で、目がくりくりして可愛い。九州では「クロ」と呼んで魚屋さんで普通に売られ、マダイより珍重するところもあるが、関東ではその食味はあまり知られていない。これを醤油と味醂でズケにすると、ねっとりとした歯触りと甘味があって旨い。アジは細かくたたいて、大葉、ねぎ、生姜を刻み込んで味噌で和えてなめろうに。そして、アジフライはカリッとして中身はふっかふか。う~ん、旨い!自分で釣って、家族で味わう。これを幸せというのだろう。小さな食の楽しみは、一歩踏み出すことで味わえますぞ。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
6月のテレビマンユニオン担当回は・・・
#531 6/14 湘南しらす 「初夏の贈りもの 相模湾の恵み 湘南しらす」
釜揚げシラスにちりめんじゃこ、タタミイワシ・・・シラスには色んな形があれど、
シラス本来の味が堪能できるのは何と言っても生シラス!
ところが足の早いシラスを美味しく生で味わえるのは、漁師町だけの特権でした。
そんな薄命な生シラスに新たな試みが生まれています。それが生シラスの沖漬け!
獲れたてのシラスを船上で特製のタレに漬けることで、1週間ももつという優れものです。そこには漁師と料理研究家の知られざる苦労の物語がありました。
今回は初夏の湘南から、とっておきのシラスをお届けします!
(前夷 里枝)
#533 6/28 新じゃが 「畑の宝物・・長崎発!じゃがいも男子物語」(仮)
じゃがいも=北海道!いえ、この時期に出回っている新じゃがは長崎産なんです。
長崎が一大産地になるまでの道のりは、そう平らな道ではありませんでした。
戦後、農地を開拓し、交配を繰り返し、先人たちの知恵が詰まったじゃがいもができたのです。
フレンチの三國シェフのもとで修行した後、じゃがいもの故郷・ペルーで学んだシェフ。現地で、人々の暮らしを支えているじゃがいもの魅力に出会い、料理人生の転機に!
じゃがいも原点の料理に迫ります。
さらに、ヨーロッパでもじゃがいもは欠かせない食材。
フレッシュな新じゃがならでは味わいが、斬新なフレンチに変身します。
今回は、じゃがいもに懸ける男達の物語をお届けします。
(二階堂 茜)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#531 6月14日 : 湘南しらす 田中由美
#532 6月21日 : かまぼこ ※VIVIA
#533 6月28日 : 新じゃが 吉田夕日
リサーチ
北口由子