食彩の王国 2014年10月
「食彩の王国」は、10月で放送12年目を迎えます。番組の顔・薬師丸ひろ子さん、テレビ朝日、一社提供の東京ガス、ビデオプロモーション、VIVIA、番組に関わる全てのスタッフに感謝いたします。テーブルに上る見慣れた食材がたどってきた物語りをひもとく番組ですが、いつの間にかプロの料理人にも愛される番組になりました。
味の記憶は、人生のさまざまな機会に焼付きます。美味しいものは何かと言えば、その記憶と共に噛みしめることで心が穏やかになるようなものです。人にとってはありふれたものでも、その人にとって掛け替えのないもの。出演して頂く料理人の方々も、「生活が苦しい時代に、おばあちゃんが作ってくれた料理がヒント」「お母さんが忙しく働くかたわら作ってくれた簡単なおやつがアイデアの元」などと、洗練された料理に生かしているのです。そうしてみると、食材と人々は暮らしの記憶を介在させて、味覚や料理法を進化させてきたと言えるでしょう。食材の生産者にも、苦難と発展の歴史が潜んでいます。これからも、みなさんと一緒にその物語を紐解いていきましょう。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#547 10月 4日 : 越前ガレイ 徳丸あす香
#548 10月11日 : シイタケ ※VIVIA
#549 10月18日 : りんご 田中由美
#550 10月25日 : ホッキ貝 ※VIVIA
10月のテレビマンユニオン 担当回は・・・
《カレイ》 「 築地のニューフェイス!若狭湾の恵み越前がれい 」
煮て、焼いて、揚げて美味しいカレイは、古くから日本の食卓に並び愛されてきました。
各地に美味しい!と評判のカレイがありますが、今回は、福井県越前町のアカガレイが主役です。
「越前ガレイ」という名で、今年初めて築地に出荷されました。
「越前ガレイ」は、一時漁獲量が激減。危機に立ち向かった漁師たちが考えことは・・・?
なんと「海底を耕したこと」でした。その結果、漁獲量は増え、築地に出荷出来るほどになったのです。
さらに、福井出身のシェフが作る、華麗なフレンチとは!?
思い出のカレイが、極上の一皿に大変身します。
濃厚な旨味とジューシーな身が魅力の「越前ガレイ」に秘められた漁師たちの物語に迫ります。
(二階堂 茜)
《リンゴ》 「 秋本番!青森リンゴ物語 」(仮)
アダムとイヴが楽園を追われたのも、白雪姫が息絶えたのもきっかけはリンゴでした。
目の冴えるような赤いリンゴには、人を惑わす魔力が宿っているのかもしれません。
実まで赤いリンゴを作ったのは、リンゴ王国青森!
産地ならではの、リンゴを丸ごと生かした料理が和食にフレンチにと花開きます。
そんな青森で今注目を集めているリンゴが「ひろさきふじ」。
熟す前に赤く色付く珍しい性質のため、生産者が毎日食べて熟期を割り出した新しい品種です。リンゴが希少な時期に美味しく味わえると人気を集めています。
アダムとイヴはリンゴで愛を知り、白雪姫は王子様に見初められるところとなりました。
赤々と実るリンゴは、幸福のサインなのかもしれません。
(前夷 里枝)
プロデューサー
土橋正道
ディレクター
吉田夕日
田中由美
徳丸あす香
阿部賢実
三田香織
下高呂佳子
植田裕久
ほか
リサーチ
北口由子
アシスタントディレクター
二階堂茜
前夷里枝