食彩の王国 2014年11月

食彩の王国 2014年11月

 「食彩の王国」は、10月で放送12年目を迎えます。番組の顔・薬師丸ひろ子さん、テレビ朝日、一社提供の東京ガス、ビデオプロモーション、VIVIA、番組に関わる全てのスタッフに感謝いたします。テーブルに上る見慣れた食材がたどってきた物語りをひもとく番組ですが、いつの間にかプロの料理人にも愛される番組になりました。
 味の記憶は、人生のさまざまな機会に焼付きます。美味しいものは何かと言えば、その記憶と共に噛みしめることで心が穏やかになるようなものです。人にとってはありふれたものでも、その人にとって掛け替えのないもの。出演して頂く料理人の方々も、「生活が苦しい時代に、おばあちゃんが作ってくれた料理がヒント」「お母さんが忙しく働くかたわら作ってくれた簡単なおやつがアイデアの元」などと、洗練された料理に生かしているのです。そうしてみると、食材と人々は暮らしの記憶を介在させて、味覚や料理法を進化させてきたと言えるでしょう。食材の生産者にも、苦難と発展の歴史が潜んでいます。これからも、みなさんと一緒にその物語を紐解いていきましょう。
(土橋正道)

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    OA日        テーマ        担 当

#551 11月 1日 :   秋刀魚        阿部賢実
#552 11月 8日 :   さつまいも      ※VIVIA
#553 11月15日 :   帆立         吉田夕日
#554 11月22日 :   ブロッコリー     ※VIVIA
#555 11月29日 :   柚子         下高呂佳子

11月のテレビマンユニオン担当回は・・・ 

サンマ 「秋 銀色の使者 根室サンマ物語」

食欲の秋!食べたくなるのは、やっぱり「サンマ」ですよね。
サンマの水揚げ量日本一の北海道・根室。「脂の乗りは最高!」と、地元の人は、サンマが大好き!刺身に塩焼きはもちろんのこと、サンマを楽しむ知恵がたくさんあります。
そして、「サンマは料理の原点」だと語る、根室出身のシェフ。この季節、サンマ料理に腕を振るいます。サンマの魅力を知り尽くしたシェフのスペシャリテとは!?
水揚げ日本一・根室のサンマ物語を紐解きます。

(二階堂茜)

ホタテ 「復活のヴィーナス 三陸ホタテ物語」
 
 名は体を表すと言うのなら、帆立はヨットよろしく泳ぐのでしょうか。殻を帆の様に立てて泳ぐ事から、先人が名付けた「帆立」・・・昔の帆立は器用だったんですね!
現代の帆立も負けてはいません。岩手県大船渡の小石浜で獲れる、大ぶりな身にギュッとうま味が詰まった甘〜い帆立は絶品です!「恋し浜ホタテ」として全国展開する評判の帆立の殻は、駅の待合室では絵馬に変身。恋愛成就や復興を願う祈りが宿ります。再起にかける想いが育んだ帆立、ご賞味あれ。

(前夷里枝)

柚子 「大分発 柚子胡椒物語」(仮)

寒くなって恋しくなる鍋。今回はその鍋を華やかにしてくれる「ゆず胡椒」が主役です。昆布だしの中に、白菜、ニンジン、椎茸、シメジ、鶏肉、タラや肉団子。取り皿の中にちょっと柚子胡椒を溶かすとゆずの良い香りと、唐辛子の辛さでさっぱりとして、箸が進みついつい食べ過ぎてしまいます。
実はゆず胡椒はここ40年ほどで全国に広まった薬味。胡椒とは、九州では唐辛子のことで、胡椒と名前にあるのに胡椒は入っていません。最近居酒屋でも良く見かけるようになりましたが、こんなにも広く知られる様になったのは、大分のある家族の奮闘がありました。今回はゆず胡椒に秘められた物語を紐解きます。

(徳丸あす香)

プロデューサー

土橋正道

ディレクター

吉田夕日
田中由美
徳丸あす香
阿部賢実
三田香織
下高呂佳子
植田裕久
 ほか

リサーチ

北口由子

アシスタントディレクター

二階堂茜
前夷里枝