食彩の王国 2022年11月の放送
「放送20年目に突入!そしてこれから・・・」
この10月で、「食彩の王国」が放送20年目に入った。初回から語りを担当している薬師丸ひろ子さん、また、関係各位に心からお礼を申し上げたい。ありがたいことに、番組の立ち上げから関わり、そのままずっと継続したプロデューサーは業界でも数少ない。“食材から見る日本人論”のつもりで始めたが、長い間に表現方法は進化し、気負っていた部分は通奏低音のように流れている。時代の変化に即応しないと、レギュラー番組は長続きしない。当然、機を見るに敏という側面も必要だが、番組コンセプトを守る哲学とでもいうような、変わらぬ信念が大切だ。テレビは”今“なので、頑固ではあっても、依怙地にはならない柔軟性が求められる。現在仕事は「食彩の王国」だけに絞った上、テレビ朝日映像と2社で制作しているので、隔週の担当になる。したがって、時間的にも余裕が生まれた。自分では信じられないが、もう72歳なので、この先クリエーターとして何ができるのか考えて行きたい。
(土橋正道)
DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像
語り
薬師丸ひろ子
放送予定
O.A.テーマ 担当ディレクター
#954 11月 5日 車海老 ※テレビ朝日映像
#955 11月12日 信州そば 河野あや子
#956 11月19日 イワシ ※テレビ朝日映像
#957 11月26日 里芋 鴨下 満
#955 信州そば
信州、長野県・伊那市では、秋に多くの人がまちわびていたお祭りが開かれます。そこで作られているのは、そば。今回の主役は、信州そばです。
長野県伊那市にはそば作りの職人、「高遠そば ますや」の守屋さんがいます。石臼でそばの実を挽いて打った素朴なざるそばを、からつゆで。江戸風のつゆに使われる砂糖、鰹節、醤油、味醂などが贅沢品だったため、この地では長らく味噌味で食べてきたのです。守屋さんが数十年前に廃れてしまったまぼろしのそば・入野谷在来種を、わずか6粒から復活させた理由は?
(徐)
#957 里芋
今回は、ほっくりとした里芋!煮っころがしや味噌汁などにぴったりな食材です。
イタリアンの草分けでもある、アルポルトの片岡護シェフがいま気になっているのは、長野県・飯山市にある坂井芋。味が濃く、ねっとりした甘みが特長です。そんな坂井芋の味をもっと広めたいと一念発起したのは佐藤嘉一さん。出荷先を開拓するなど、坂井芋の販路拡大に向けて試行錯誤します。また、40名ほどで「木島里芋研究会」を発足。品質を高め、伝統野菜に認定されるまでの奮闘とは?さらに、片岡シェフが作る坂井芋の新作イタリアンも登場します!
(菰田)
アシスタントディレクター
菰田ゆり乃 徐子豪
アシスタントディレクター
菰田ゆり乃 徐子豪