食彩の王国 2022年12月の放送
「放送20年目に突入!そしてこれから・・・」
この10月で、「食彩の王国」が放送20年目に入った。初回から語りを担当している薬師丸ひろ子さん、また、関係各位に心からお礼を申し上げたい。ありがたいことに、番組の立ち上げから関わり、そのままずっと継続したプロデューサーは業界でも数少ない。“食材から見る日本人論”のつもりで始めたが、長い間に表現方法は進化し、気負っていた部分は通奏低音のように流れている。時代の変化に即応しないと、レギュラー番組は長続きしない。当然、機を見るに敏という側面も必要だが、番組コンセプトを守る哲学とでもいうような、変わらぬ信念が大切だ。テレビは”今“なので、頑固ではあっても、依怙地にはならない柔軟性が求められる。現在仕事は「食彩の王国」だけに絞った上、テレビ朝日映像と2社で制作しているので、隔週の担当になる。したがって、時間的にも余裕が生まれた。自分では信じられないが、もう72歳なので、この先クリエーターとして何ができるのか考えて行きたい。
(土橋正道)
DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像
語り
薬師丸ひろ子
放送予定
O.A.テーマ 担当ディレクター
#958 12月10日 サケ ※テレビ朝日映像
#959 12月17日 源助だいこん 植田裕久
#960 12月24日 相模湾のトラフグ ※テレビ朝日映像
※12/3、12/31は放送休止
#959 源助大根
今回の主役は加賀百万石の城下町・金沢の源助だいこんです。
源助だいこんの主な産地は金沢の海辺、水はけの良い砂地で育てられています。先祖の畑を守り継ぐのは源助だいこん農家の松本充明さんです。
実は、今では加賀野菜に認定されている源助だいこんは、昭和初期に松本さんの祖父が改良を重ねて生み出したもの。ところが、味は良いのですが、生産量の約5%は実割れで廃棄してしまうため、受難の時代がありました。昭和50年代、育てやすく収穫量も多い青首大根が広まると次第に敬遠されるようになり、源助だいこんは「幻」となってしまいました。平成のはじめには、源助だいこん農家は松本さん一軒だけに…消滅の危機に直面した源助だいこん復活に賭ける松本さんの奮闘物語に迫ります!
(徐)
プロデューサー
土橋正道
制作進行
平田早季
ディレクター
植田裕久 島越翔平 河原 剛
鴨下 満 土井晴美 河野あや子
田中由美 橋本 倫 橋村知曉
アシスタントディレクター
菰田ゆり乃 徐子豪
音響効果
山﨑恵美