食彩の王国 2023年1月の放送
「放送20年目に突入!そしてこれから・・・」
昨年10月で、「食彩の王国」が放送20年目に入った。初回から語りを担当している薬師丸ひろ子さん、また、関係各位に心からお礼を申し上げたい。ありがたいことに、番組の立ち上げから関わり、そのままずっと継続したプロデューサーは業界でも数少ない。“食材から見る日本人論”のつもりで始めたが、長い間に表現方法は進化し、気負っていた部分は通奏低音のように流れている。時代の変化に即応しないと、レギュラー番組は長続きしない。当然、機を見るに敏という側面も必要だが、番組コンセプトを守る哲学とでもいうような、変わらぬ信念が大切だ。テレビは”今“なので、頑固ではあっても、依怙地にはならない柔軟性が求められる。現在仕事は「食彩の王国」だけに絞った上、テレビ朝日映像と2社で制作しているので、隔週の担当になる。したがって、時間的にも余裕が生まれた。自分では信じられないが、もう72歳なので、この先クリエーターとして何ができるのか考えて行きたい。
(土橋正道)
DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像
語り
薬師丸ひろ子
放送予定
O.A.テーマ 担当ディレクター
#961 1月 7日 国産アボカド 土井晴美
#962 1月14日 カブ ※テレビ朝日映像
#963 1月21日 宮城の鳴瀬カキ 植田裕久
#964 1月28日 自然薯 ※テレビ朝日映像
#961 国産アボカド
正月のごちそうで食べ疲れ…そんな時とっておきの食材といえばアボカドです。今回は“森のバター”と呼ばれるほど、滑らかで栄養満点なアボカドの世界へご案内します。
日本でも栽培されているというアボカド。さっそく生産地の愛媛県・松山市へ行ってみると…なんとアボカド狩りを体験できる農園や、アボカド御膳を楽しめる店があります。そんな松山で30年ほど前、最初にアボカドを植えたのが森茂喜さん。1991年の大型台風の影響がきっかけで栽培を始めました。デリケートなアボカド栽培は苦悩の連続…。思い切った起死回生の策とは?さらに、ペルー料理の達人が、国産アボカドを使った新作料理に挑戦!一体どんな料理が生まれるのでしょう。
(菰田)
#963 宮城の鳴瀬カキ
冬に旨みが増す、プリプリのかきが今回の主役!宮城県・松島では様々な料理でかきが楽しまれています。その中でも評判なのが奥松島の鳴瀬かき。そんな鳴瀬かきの養殖を営むのが、後藤晃さんと息子の晃一さんです。2011年の東日本大震災で被害を受けた後藤さん親子。跡を継ぐ予定の晃一さんに「かきはもうダメだ、別の仕事を探せ」と言うほど壊滅的な状況でした…。しかし晃さんは諦めず、かき筏の修復や種ガキの復活など、復興に向けて活動を始めます。さらに3年後には晃一さんと“より身質の良いかきを追求したい”と新しい養殖方法に挑戦。そんな後藤さん親子の、かきに賭ける情熱をお届けします。
(菰田)
プロデューサー
土橋正道
制作進行
平田早季
ディレクター
植田裕久 島越翔平 河原 剛
鴨下 満 土井晴美 河野あや子
田中由美 橋本 倫 橋村知曉
アシスタントディレクター
菰田ゆり乃 徐子豪
音響効果
山﨑恵美