食彩の王国 2023年2月の放送
「放送20年目に突入!そしてこれから・・・」
昨年10月で、「食彩の王国」が放送20年目に入った。初回から語りを担当している薬師丸ひろ子さん、また、関係各位に心からお礼を申し上げたい。ありがたいことに、番組の立ち上げから関わり、そのままずっと継続したプロデューサーは業界でも数少ない。“食材から見る日本人論”のつもりで始めたが、長い間に表現方法は進化し、気負っていた部分は通奏低音のように流れている。時代の変化に即応しないと、レギュラー番組は長続きしない。当然、機を見るに敏という側面も必要だが、番組コンセプトを守る哲学とでもいうような、変わらぬ信念が大切だ。テレビは”今“なので、頑固ではあっても、依怙地にはならない柔軟性が求められる。現在仕事は「食彩の王国」だけに絞った上、テレビ朝日映像と2社で制作しているので、隔週の担当になる。したがって、時間的にも余裕が生まれた。自分では信じられないが、もう72歳なので、この先クリエーターとして何ができるのか考えて行きたい。
(土橋正道)
DVD「食彩の王国 日本の四季」
ポニーキャニオンより好評発売中!
(C)2019テレビ朝日・テレビマンユニオン・テレビ朝日映像
語り
薬師丸ひろ子
放送予定
O.A.テーマ 担当ディレクター AD
#965 2月 4日 ぼうぜ鯖 島越翔平 蜂谷時紀
#966 2月11日 ホタテ ※テレビ朝日映像
#967 2月18日 難波ネギ 島越翔平 蜂谷時紀
#968 2月25日 豆腐 ※テレビ朝日映像
#965 ぼうぜ鯖
厳しい寒さの中で旨味を蓄えた、脂が乗り切ったサバが今回の主役。サバの旨味を生かし切る寿司職人も冬になると必ず仕入れるという寒(かん)のサバ。「炙り」や「たたき」など旨味の強い背と、脂が乗った腹を生かすための調理法で、それぞれの味わい深さを引き出しています。
旨味が強いという「ぼうぜ鯖」を求めて向かう産地の姫路市は、私が高校時代まで過ごした地元だ。姫路市から、船で30分ほどの瀬戸内海に浮かぶ坊勢島。ぼうぜ鯖の生みの親が、この道50年のベテラン漁師・小林さん。今でこそ姫路のブランドとして、評判を呼ぶぼうぜ鯖ですが、苦難を乗り越えて極上のぼうぜ鯖に辿り着いた小林さんの奮闘に迫ります。そして、気鋭シェフがぼうぜ鯖の新作料理に挑戦。5時間以上締めて、旨味を凝縮したパスタ。そして、サバの旨味を染み込ませた蒸し焼き…匠の技が光ります。
(蜂谷)
#967 難波ネギ
厳しい寒さを糧にして、旬を迎える野菜があります。旨味をたっぷりと蓄えたネギ!鍋にしても中華料理にしても、フレンチにしても美味しい万能食材です。
食い倒れの街・大阪には、長年に渡って珍重されてきた“日本のネギのルーツ”となったネギがありました。しかし、約20年前に消えてしまったのです。今回は故郷のネギを復活させるべく立ち上がった一人の農家の情熱物語。「難波ネギ」の復活秘話に迫ります。大阪の粉もん文化が生み出した絶品「ネギ焼き」や大阪出身のシェフが作る「ネギフレンチ」、心温まる家庭料理「すき焼き」など…大阪を代表する野菜「難波ネギ」が美味しそうな料理に仕上がります!
(蜂谷)
プロデューサー
土橋正道
制作進行
平田早季
ディレクター
植田裕久 島越翔平 河原 剛
鴨下 満 土井晴美 河野あや子
田中由美 橋本 倫 小松知有
橋村知曉
アシスタントディレクター
菰田ゆり乃
音響効果
山﨑恵美