食彩の王国 2023年6月の放送
「庶民の台所」
4月は、20周年を記念したスペシャル月間だった。「庶民の台所」というテーマで、京都の錦市場、函館の朝市、沖縄の市場等を取り上げた。かつて,築地場外市場の食材は、2回取り上げた。東京都中央卸売市場が豊洲へ移った後も、築地場外市場は健在だ。インバウンドの観光地としても賑わっていた。しかし、コロナ禍により海外からの客は激減。大打撃を被った店主や仲卸などが知恵を絞り、当番組でもお馴染みの料理人などとも力を合わせ、様々な方策を講じて頑張っている。下町の人々との交流も色濃く残り、はるかに遠くなってしまった故郷の光景が蘇る。スーパーマーケットやコンビニが全盛の現在だが、やはり市場というのは心が躍る。新鮮で安くて、身近な食材の宝庫。戦後を知る人も少なくなったが、あちこちにできた青空市場の流れを汲むところもある。さて、旅心もそそる全国の市場が、元気な姿を見せてくれた。1000回放送では、薬師丸ひろ子さんが行く「もてなし宿の食材物語」も予定している。
ご期待ください。
(土橋正道)