夢の食卓 Table Of Dreams 2014年7月放送分
<テレビマンユニオン担当回>
#171 『脚本家 筒井ともみの幸せと食卓』
7月19日(土)放送 D:重政みなみ
#172 『囲炉裏のある日本の食卓』
7月26日(土)放送 D:三好雅信
子供の頃、あぜ道に生える土筆(つくし)を夢中になって採った。両手いっぱいの土筆を、家で母が甘辛く煮てくれるのだが、毎回その嵩の減りようにがっかり。小皿にちょこっとになってしまった土筆を、大切に味わって食べたのを思い出す。先日、夫の実家に帰省。台所を手伝っていたら、小さな白エビの髭を、一つ一つハサミで切ることを義母に頼まれた。ザルいっぱいの白エビを前に気が遠くなった私は、娘を甘い言葉で誘った。すると彼女は、おぼつかない手つきで髭切りを全てやり遂げ、手に残る魚臭さにも大興奮。素揚げにされる様子を食い入るように見つめていた。実は、娘はエビが大嫌い。エビフライも衣しか食べない。それが、その日一変した。夕食の白エビをご満悦でほおばる姿を見ながら、“食べ物が食卓にのぼるまで”を知ることの大切さを実感。ふと、土筆を探したあの日の記憶が蘇った。「夢の食卓」は、食卓につく前から始まっていたんだなぁ。
(千切谷知子)