檀れい 名匠の里紀行 ~手わざ恋々和美巡り~ 2012年7月の放送
夏に向かう旅で、番組はゆるやかに2つの大きなテーマと向かい合いつつ進んでいます。
一つは、20世紀民藝運動。鳥取、香川、小豆島、倉敷、備前…。どの土地にも様々な工芸に民藝運動の影響があり運動を支えた人々の素晴らしい物語に出会っています。柳宗悦や昨年末亡くなられた柳宗理さん、文筆家の白州正子さんらが愛し、育てられた美しい手わざが今も各地の清潔な工房で、高潔な作り手たちの手で日々生み出され続けています。その現場に立って感動します。再びじっくり作品を通じて眺め、人々に会って語り、21世紀の今感じられることを大切にして民藝を伝えることを心がけています。
そして、もう一つは、「名匠」の多彩さ。「職人」、「作家」と言った一種説明しやすい肩書きの方だけではなく、世界的な写真家であったり、内職のお母さんだったり、雑貨やの店主や旅館の主人であったり。重要無形文化財保持者も駆け出しの若者も、素晴らしい「もの」を生み出す方々であればより多彩な顔に出会いに行きたいと考え、訪ねています。
夏休み頃には3月に放送し好評を頂いた海外特別編ベトナムスペシャルをレギュラーの枠で2回に分けて放送します。そちらもお楽しみに!
放送ラインナップ
7月2日 岡山 倉敷ガラス ~ガラスに命を吹き込む職人の物語~
7月9日 長崎 べっ甲細工 ~海で産まれた“宝石”…伝統の輝きと新しい息吹~
7月16日 ベトナム① ホーチミン 雑貨とごはん ~アジアの美と食のルーツに出会う旅~
7月23日 ベトナム特集② 南と北の焼きもの ~ソンベ焼とバッチャン焼 日本とベトナムをつなぐ心を探す旅~
7月30日 姫路 火箸風鈴と白革なめし ~城下町、千年の手わざ~
手わざの旅人(案内人)
檀れい
音楽
小松亮太
ナレーション
斉藤茂一