檀れい 名匠の里紀行 ~手わざ恋々和美巡り~ 2012年8月の放送
夏に向かう旅で、番組はゆるやかに2つの大きなテーマと向かい合いつつ進んでいます。
一つは、20世紀民藝運動。鳥取、香川、小豆島、倉敷、備前…。どの土地にも様々な工芸に民藝運動の影響があり運動を支えた人々の素晴らしい物語に出会っています。柳宗悦や昨年末亡くなられた柳宗理さん、文筆家の白州正子さんらが愛し、育てられた美しい手わざが今も各地の清潔な工房で、高潔な作り手たちの手で日々生み出され続けています。その現場に立って感動します。再びじっくり作品を通じて眺め、人々に会って語り、21世紀の今感じられることを大切にして民藝を伝えることを心がけています。
そして、もう一つは、「名匠」の多彩さ。「職人」、「作家」と言った一種説明しやすい肩書きの方だけではなく、世界的な写真家であったり、内職のお母さんだったり、雑貨やの店主や旅館の主人であったり。重要無形文化財保持者も駆け出しの若者も、素晴らしい「もの」を生み出す方々であればより多彩な顔に出会いに行きたいと考え、訪ねています。
放送ラインナップ
8月6日 青森・津軽塗と絶品旬の味 ~悠久の時を生き続ける漆と食の饗宴~
8月13日 京都 夏のお菓子 ~老舗の匠が生み出す、涼味を彩る究極の手わざ~
8月20日 岡山・児島 ジーンズ ~世界に誇るデニム加工の手わざ~
8月27日 岡山 備前焼 ~桃山黄金時代より受け継がれる人間国宝の手わざ~
手わざの旅人(案内人)
檀れい
音楽
小松亮太
ナレーション
斉藤茂一