遠くへ行きたい 2016年3月の放送
「遠くへ行きたい」でキャスティングを担当してきた先輩たちに習い、私も出演交渉の際に「一緒に旅に出て頂けませんか」とお誘いすることが多い。仕事なんだけどちょっと違う、スタッフと一緒にどこかへ面白いものを探しに行きましょう、という気持ちで・・・。「30分番組で3日間も?」と驚かれつつ、どんな内容なら、今その方の心に残る旅になるか、大切にしていることを深められるか、そしてその人ならではの旅になるかと考える。打ち合わせを重ね、旅先や内容を決めていくのはスリリングだ。そうして「遠くへ行きたい」の旅人となってくれた方々とは、大方の場合、旅から戻ると「次はどこへ?」という相談がすぐに始まる。日本中、いつもどこかで「遠くへ行きたい」の旅のクルーが目をキョロキョロさせて町を歩いている。番組開始46年目の春に向けての旅は、旬の椿を見に大島へ・・、最果ての地へ島時間を楽しみに・・、里山へメダカを探しに・・などなど。この春から創刊50周年を迎えた雑誌「旅行読売」で、旅人が出会った「おおっ!」という感動の風景が見開きカラーページで掲載され、一緒に楽しんでもらえることになった。こちらもぜひチェックしてみてください。
(森 明子)