実は私、ダメ人間です。
鬼のようなスピードで気分は変わるし、
これ欲しい！と思ったらその月にお金が足らなくなっても買っちゃう。
ご飯は自分の食べたいタイミングで朝昼夜関係なく食べて、その上少食のため必ず残す。
１人だと２日ぶりに物を口にしたなんてこともあるぐらい。
そんな私でも、ダメ人間だなぁ！と思わせてくれる人物に出会いました。

それが、「男はつらいよ」の車寅次郎。

いい歳をして家族もなく子供もなく定職も持たず
額に汗して働く事もせずいい加減なものを叩き売っている社会からはみ出した流れ者。
女に振られて実家の団子屋に帰ってきては、必ず騒ぎを起こす。
なんてめんどくさい男なんだ、
現実に寅さんみたいな人が側にいたら「お近づきになりたくない人　№１」です。
でも、なぜか憎めないんですよ。
国民に愛され続けた男、車寅次郎。
その誕生の秘密を探りました。

寅さんを演じる渥美清は、もともと浅草のストリップ劇場でコントをする人気役者でした。しかし、人気絶頂の渥美は、当時不治の病といわれていた結核にかかってしまいます。生死の境を彷徨い片肺を失いながらも無事生還した渥美は自身の役者としての生き方を変えました。

渥美清と寅さんの出会い、そして別れ。
そこに込めた思いとは・・・
笑えて泣けるアナザーストーリーです。
（葛谷朱美）