桃原邑子（とうばるゆうこ）という名の歌人をご存知ですか？
遺した短歌はおよそ３万首。沖縄の風景と平和への祈りを描いています。
今から７１年前、沖縄は戦争の舞台となりました。
多くの人々が犠牲となり、自然や文化が全て破壊されたのです。
まったくの「無」から見事這い上がってきた沖縄の人々。
その心の奥にある声にならない怒りや悲しみを、
桃原さんは３１文字に表現してきたのでした。
今年４月、桃原さんの思いを歌にしようと、作曲家の岩代太郎さんと歌手の矢井田瞳さんが沖縄を旅しました。
生まれた歌は、沖縄の子どもたちが歌って下さいます。
一人の人間の思いから生まれた歌を、共に歌うことで分ち合う…
この美しい調べと言葉が、皆さんの心に、そして未来に響き渡りますように。

出演　岩代太郎
　　　矢井田瞳